二十三章 六点リーダー

文字数 510文字

〔後の先:仮説〕
 成海は容疑者たちのまえで、推理をはじめた。犯人にいたる、三つの推理だった。一つ目から順番に披露していった。
〔間四件の一:状況文〕
 成海は殺人事件の発覚した順番に、全容を語りはじめる。三浦、寺崎、桜井の順番だった。まずは、多目的研究センター内で殺害された三浦の事件から説明した。
〔間四件の二:状況文〕
 成海は見事に、三浦の密室殺人の謎を解きあかした。さらに、ひとりのアリバイを崩した。唯一、犯行が可能だった犯人の名前を告げる。三つのうち、一つ目の推理だった。
〔間四件の三:状況文〕
 成海は寺崎の死体が移動されていた謎を解きあかした。唯一、犯行状況にあてはまるのは、その犯人だけだった。二つ目の推理だった。
〔間四件の四:状況文〕
 成海は犯人が桜井を殺してまで、証拠隠滅しようした謎を解きあかした。ゴミ袋の中身を告げる。残留物は分析されていた。その証拠は、ひとりの犯人をあらわしていた。三つ目の推理だった。
〔先の後:新事実〕
 犯人はみずからの罪を認めた。やはり、犯人は流血の金魚祭りで殺された大石の血縁者だった。刑事たちに連行される。成海はセントラルにのこされていた三日間、三枚の紙を破る。事件の幕はおりた。
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