二十一章 六点リーダー

文字数 542文字

〔後の先:新事実〕
 成海は藤堂に電話をかけた。ゴミ袋のなかの証拠品を藤堂に伝えた。科捜研に優先的な検査を依頼する。翌日の昼頃にはわかるらしい。成海は事件の関係者を多目的研究センターに集めることにする。
〔間四件の一:観察文〕
 成海と葵は、ホテルの大浴場へ向かった。身体を休めた。ふたりはお互いへの感謝と同時に、恋愛感情を再認識していた。ふたりとも、事件が無事に解決されたあとの告白を決意するのだった。
〔間四件の二:観察文〕
 つぎの日、藤堂と合流する。検査結果が予想どおりだったことを知る。成海は約束の時間まで、手掛かりの再確認を行うことにする。成海は三浦の殺害された部屋で、五指の痕跡を見るのだった。
〔間四件の三:観察文〕
 こんどは、二階の備品室へと向かった。クロマグロのぬいぐるみを発見する。芦ヶ池に沈んでいたぬいぐるみと同じだった。最後にシンポジウム中の動画を見る。成海はすべての手掛かりに満足して、再確認を終えるのだった。
〔間四件の四:観察文〕
 休憩室には、殺人事件の容疑者と関係者、合計八人が集まっていた。成海は一連の事件の犯人が、このなかにいることを宣言する。
〔先の後:疑問〕
 いったい、成海はどうやって、犯人を見つけたのだろうか。その場にいるだれにも、わからないことだった。
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