十六章 六点リーダー
文字数 561文字
〔後の先:新事実〕
白い蠍は、内通者同士を相互監視させるために、寺崎の呼び出した大石を三浦に殺害させた。ふたりは、共通の罪と秘密を背負っていたのである。
〔間四件の一:状況文〕
被害者たちの過去が調べ終わっていた。三浦はかつて、警察に医薬品の密売を疑われていた。寺崎は薬物の売人と接触し、補導を受けていた。どちらも、白い蠍とかかわる切っ掛けがあり、、脅迫されていたのだ。
〔間四件の二:状況文〕
車中の沼田に、電話がかかってきた。部下からの定期報告だった。下っ端の安藤が死体の遺棄を自白したらしい。いっぽう、リーダーの桜井は白い蠍の情報を話すかわりに、取調室から解放されていた。
〔間四件の三:状況文〕
桜井により、流血の金魚祭りは、当時のリーダーである辺見が企てたと判明した。その辺見は薬物に溺れ、死亡していた。やはり、白い蠍は、相川会に身内を殺されたと考え、かえしとして、寺崎の死体を遺棄していたのである。
〔間四件の四:観察文〕
成海たちは、署長の記者会見の動画を見る。署長は安藤の逮捕のほかに、死体のはいっていたゴミ袋の回収を語っていた。
〔先の後:否定〕
成海は記者会見を見た真犯人が、証拠隠滅に動くと危惧した。しかし、白い蠍のアジトの場所がわかるはずがなく、探しあてることは不可能だと、みずからの不安を否定するのだった。
白い蠍は、内通者同士を相互監視させるために、寺崎の呼び出した大石を三浦に殺害させた。ふたりは、共通の罪と秘密を背負っていたのである。
〔間四件の一:状況文〕
被害者たちの過去が調べ終わっていた。三浦はかつて、警察に医薬品の密売を疑われていた。寺崎は薬物の売人と接触し、補導を受けていた。どちらも、白い蠍とかかわる切っ掛けがあり、、脅迫されていたのだ。
〔間四件の二:状況文〕
車中の沼田に、電話がかかってきた。部下からの定期報告だった。下っ端の安藤が死体の遺棄を自白したらしい。いっぽう、リーダーの桜井は白い蠍の情報を話すかわりに、取調室から解放されていた。
〔間四件の三:状況文〕
桜井により、流血の金魚祭りは、当時のリーダーである辺見が企てたと判明した。その辺見は薬物に溺れ、死亡していた。やはり、白い蠍は、相川会に身内を殺されたと考え、かえしとして、寺崎の死体を遺棄していたのである。
〔間四件の四:観察文〕
成海たちは、署長の記者会見の動画を見る。署長は安藤の逮捕のほかに、死体のはいっていたゴミ袋の回収を語っていた。
〔先の後:否定〕
成海は記者会見を見た真犯人が、証拠隠滅に動くと危惧した。しかし、白い蠍のアジトの場所がわかるはずがなく、探しあてることは不可能だと、みずからの不安を否定するのだった。