その14:ストーリーの発案方あれこれ

文字数 2,048文字

はぁ……。
先生、どうしたんすか?
アイデアがひらめかないのよ。
そんな事ってない?
ふっふっふ。
技術は未熟っすけど、書きたい事は山ほどあるっす!

今日は先生の役が反転するっすね!
具体的な例をあげて説明できそう?
それは「地の文」に任せるっす!
自分のやり方は3つっすね。

1:小説やシナリオなどを模写する
2:小説やシナリオ、漫画、ドラマなどのオチを予想してメモする
3:映画を分析する

これに尽きるっすね!
なんで映画だけ別枠なのよ?
映画は視点や背景、パンアップやパンダウン(視点=カメラのタテ軸の上下)など
情報が詰まっているからです。

漫画もこのカテゴリに入るのかどうかはまだ未知ですが、きっとできます!
(と思っています)
模写はなぜ大事か言える?
言えるっすよ!
ただ、地の文に任せるっす〜!
模写の有効性


模写が各種の小説やシナリオのテクニック本で推奨されています。
以下を学ぶのに最適です。


・自分が思っているルールが正しいのかどうか

・難しい単語や表現技巧を文脈の中で覚えられる

・分析がしやすくなる
 →起承転結や話の流れを理解しやすくなる
 →文章のストックが脳内に生まれるので、ストーリー案が出やすくなる
  (読書と同じかやや強い効果があると思っています)
一般的に三人の作家の真似ができれば一流らしいわよ!
(どの世界の一般なんすか……)

さあ、具体例を見ていくっすよ!
まずは、「自分が思っているルールが正しいのかどうか」っすね!
自分が思っているルールが正しいのかどうか(模写について)

例1)上のトークより引用

まずは、「自分が思っているルールが正しいのかどうか」っすね! は間違い。

まずは「自分が思っているルールが正しいのかどうか」っすね! が正解

、や。と「」は連続しないルールがあります。
(私はよくミスります)


例2)「私は『これは嘘だ』と書いてあるメモを見た」

「」の中に「」を入れたい場合は『』とする(場合が多い)。


例3)

彼女はそのアイデアに固執(こしゅう)した。

多くの方は「こしつ」で覚えているかと思いますが「こしゅう」もまた正しい読み方です。


チェックできるルールはもっとあるはずね!
さて、次は「難しい単語や表現技巧を文脈の中で覚えられる」ね!
石炭をば早や積み果てつ。中等室の卓つくゑのほとりはいと静にて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒いたづらなり

上記は森鴎外の「舞姫」の冒頭より引用したものです。
知って便利そうな単語をピックアップしてみます。


単語           意味など         効果

「ほとり」   …… きわ、ふち、そば  →  (言い換えが可能になる)

「がましい」  …… 動詞や名詞につく。
          「●●に似ている」様子を表現できる言葉。

           例)おこがましい
             厚かましい
             押し付けがましい
                     →  (語彙が増える)

「徒ら」    …… 無益な様、暇な様  →  (正しい意味が分かる)
ラノベならばラノベ用語や流行りの単語も覚えられそうっす!
次で模写のメリットはとりあえずラストみたいね。
「分析がしやすくなる」っすね!
これらは一例ですが、


1:「心情描写」「風景描写」「セリフ」「主人公の単純動作」で色分けしてみる。

→分かることは「主人公の単純動作」はレアだという事でした。
心情描写と風景描写とセリフでバランスをとるような感じが最適なのかも?


2:遡って伏線をチェックできる。

→ファイルを「コントロール+F」などで検索すれば、伏線がどこにあったのかなどがチェックできます。

3:一文の長さについての感覚が得られる。

→「文頭から。まで」は長くても2行にした方が無難でしょう。


結果、ストーリー展開や起承転結も見つけやすくなります!


習うより慣れよって感じっすね!
オチの予想ってのはどうやってやるの?
これまた一例ですが、映画や本を見ていて「オチがこうだったら面白いのに……」と感じた事はありませんか?

これをメモすると、そのままオリジナルのアイデアになったりします。つまり、本を読む時にはオチを予想する癖を付けると良いでしょう。


私の方法は、短編小説のオチをひたすら予想して本にメモるというものです。
80p程度だとするならば「10p」までは説明が入るので(=起承転結の『起』なので)そのまま読みます。

以降は10p刻みでオチを予想します。最後に近づくにつれて正解率が上がる事に気がつくはずです。
ミステリなどでも使えそうですね!
2016/12/28追記

十の密室と11人の姫 〜或いは稀覯館のフルコース〜(ミステリーカテゴリの通常作品)

十の密室と11人の姫の推理スポット (コラボ作品)

この二つでもオチ予想ができるようになっています!
これなら模写よりも気軽にできるっすね!
映画の分析については、次の話で詳しく説明したく思います。
分量が多いので、飛ばしたい方は飛ばしてくださいね!
そう言われると見たくなるじゃない!!
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登場人物紹介

先生:トークメーカーをこよなく愛する週末作家。
   トークメーカーをMacで利用している。
   T君の謎めきに答える役割がある。

T君:トークメーカー初心者。
   WindowsとMac両方を所有。
   プロットの意味が分からないくらいの物書き初心者でもある。

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