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文字数 762文字

 賭場で勝ちすぎて、ヤクザに追われるよりもまずい展開を。又は人相書きが関八州に貼られるかの様なものだ。
裏街道を歩くしかないのか?私は更に困った。      するとトルさんは、

「あなたを帰したいのですが。残念ながら、
マザーは、あなたの星地球を破壊するよう命令するでしょう。あなたの星は無くなります。
例えそうならなくても、人類は抹殺です」

「えっ?その、マサって奴は、えれえ事を考える輩ですなぁ〜。
しかし、抹殺とは穏やかでねぇ〜。
チクショウ、何とかなりやせんかね」

「あなたは、この星で過ごす事が出来ます。
でも、誰も仲間のいない世界で、あなたは生きてゆかなければなりません。
私は、そんなあなたが不憫で、私のせいで。
でも、命だけは助かったと思って下さい。
それだけが、せめてもの救いです。
私は、あなたの嫁にでも何にでもなりますから。どうか、許してやって下さい」

 彼女は泣きながら何度も頭を下げた。
う〜ん、やっぱり俺の第一印象は間違ってなかった。この人は俺の永遠の伴侶だ間違いない。俺は、

「トルさん、あっしをその、マサって奴に会わせておくんなせぇ〜。ちったぁ、腕の立つ漁師でさぁ〜、ガツン!と1発言ってやりやすよ」

と言うと。ガチャリと扉が開き、服を着替えたオトが現れた。

「トル、もう良いでしょう。彼は未開の原始人
何を言っても分かりやしません。
どうぞ浦島様、マザーがお会いになります」

と俺を促した。ハッとしたように、トルが立ち上がった。俺は大丈夫とトルを従えて、オトに続きマサに会いに行った。
 マサはひでぇ〜、人見知りの様で。箱の様な壁のような所で、陰から話をしやがった。

「お前が、浦島太郎左衛門頼々か?長い名だな
原始人らしい。さてトルから聞いたと思うが。
お前の星、国は滅ぼす事にした。但し人のみだ星は勘弁してやる、自然の豊かな星なのでな」
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