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文字数 1,303文字
俺はニヤニヤ笑いながら。
「おい!マサ!お前女か?まったく、
異国の輩は分かったもんではないな。
何が気に入らねぇって、滅ぼすって?
おいおい!侍が何千人もいる国を、どうやって滅ぼすんだぃ、ええっ?!」
「ふん!お前ら地球人は、野蛮で粗野だ。
争いばかりをしている。トルを見つけた村人も捕まえて殺そうとした。何の悪さもしてないのにな」
と言うと。トルが頭を振った。そして、
「浦島さんみたいな人もいます!お願いです!マザー考え直して下さい」
と叫んだ。そこで俺は、
「分かった、分かった。だがな、ちょっとだけ考え直してくれ。こいつをやるからよ」
と懐から乾燥した昆布と鰹節を出した。
それを見て、オトがフフフと笑った。
トルは絶望的な顔をした。
俺はマサの箱の前に行くと。祭壇の様になった階段状の所を登って。てっぺんに昆布を置いた。そして鰹節を手に持って掲げた。
「こいつの食い方分かるかい?美味いぜぇー」
と言うと。
『まったく、原始人はもう良い連れて行け!』
と命令した。
俺は、その時、
「マザー、こいつはな、こうするんだよ」
と鰹節をポキッと折った。
そこには、電気機器のスイッチがあった。
『えっ!!!?』
と驚く周りの者達。そこで、
「この昆布は原子還元爆弾だ。そしてこの鰹節が起爆剤。さようならマザー。やっとこの日が来たよ」
とスイッチを入れると、昆布の上に置き。
素早く飛び降り、トルの腕を捕まえると。
マザーの謁見の間から飛び出した。オトが、
「貴様!何者!」
と叫んだが。それはおびただしい光と爆発音で消えていった。
俺は廊下をトルを引っ張り、後ろも振り向かずに走った。
後ろからは、武装した仲間が敵を倒しながら、追走してきていた。
宮殿を飛び出すと。外では激しい銃撃戦の
真っ最中だった。俺達がバリケードの陰に素早く隠れると。仲間が銃を渡した。
俺は立ち上がると、それで襲ってくる敵兵士を倒しまくった。
宮殿が崩れ去ると、敵の兵士は戦意を喪失した。俺はそこで立ち上がり。
「自由民権運動!リーダー浦島四郎時貞!
一子!頼々だ!マザーは破壊した!
これにて我々の星リュウグウ星は、人による
政治を行う!皆もそう心得よ!!」
「あなたは一体、何者?」
トルが驚いて聞いた。俺は、
「ごめん、言った通り。騙してごめんね」
とニッコリ笑うと。トルは、
「でも、浦島四郎時貞様は、星流しにあった筈では。確か・・・」
「そう、それが地球。親父は物理学者でね。
普通の船では、リュウグウ星に帰ると、400年のタイムラグが起きてしまうと、分かったんだよ。だから仲間に連絡を入れ、あんたらの船を待ったんだ」
「じゃ、あの故障も村人も」
「皆、仲間。三文芝居だったよね。あはは、
でも騙せた」
「そうでしたか。では、私のことも・・・」
悲しそうな顔をするトルを、俺は確りと抱き上げると。
「それは本心!お前は俺の嫁だ文句あるか?」
トルは泣きながら嬉しそうに。
「ありません!」
と目を瞑って、俺の胸に顔を埋めた。
「良し!これからが大変だぞ!リュウグウ星系には、まだマザーの分身が10もある。
これからが戦いだ!」
『おおー!!』
俺の仲間達は、勝どきの声を挙げた!
めでたし、めでたし。
おしまい。
「おい!マサ!お前女か?まったく、
異国の輩は分かったもんではないな。
何が気に入らねぇって、滅ぼすって?
おいおい!侍が何千人もいる国を、どうやって滅ぼすんだぃ、ええっ?!」
「ふん!お前ら地球人は、野蛮で粗野だ。
争いばかりをしている。トルを見つけた村人も捕まえて殺そうとした。何の悪さもしてないのにな」
と言うと。トルが頭を振った。そして、
「浦島さんみたいな人もいます!お願いです!マザー考え直して下さい」
と叫んだ。そこで俺は、
「分かった、分かった。だがな、ちょっとだけ考え直してくれ。こいつをやるからよ」
と懐から乾燥した昆布と鰹節を出した。
それを見て、オトがフフフと笑った。
トルは絶望的な顔をした。
俺はマサの箱の前に行くと。祭壇の様になった階段状の所を登って。てっぺんに昆布を置いた。そして鰹節を手に持って掲げた。
「こいつの食い方分かるかい?美味いぜぇー」
と言うと。
『まったく、原始人はもう良い連れて行け!』
と命令した。
俺は、その時、
「マザー、こいつはな、こうするんだよ」
と鰹節をポキッと折った。
そこには、電気機器のスイッチがあった。
『えっ!!!?』
と驚く周りの者達。そこで、
「この昆布は原子還元爆弾だ。そしてこの鰹節が起爆剤。さようならマザー。やっとこの日が来たよ」
とスイッチを入れると、昆布の上に置き。
素早く飛び降り、トルの腕を捕まえると。
マザーの謁見の間から飛び出した。オトが、
「貴様!何者!」
と叫んだが。それはおびただしい光と爆発音で消えていった。
俺は廊下をトルを引っ張り、後ろも振り向かずに走った。
後ろからは、武装した仲間が敵を倒しながら、追走してきていた。
宮殿を飛び出すと。外では激しい銃撃戦の
真っ最中だった。俺達がバリケードの陰に素早く隠れると。仲間が銃を渡した。
俺は立ち上がると、それで襲ってくる敵兵士を倒しまくった。
宮殿が崩れ去ると、敵の兵士は戦意を喪失した。俺はそこで立ち上がり。
「自由民権運動!リーダー浦島四郎時貞!
一子!頼々だ!マザーは破壊した!
これにて我々の星リュウグウ星は、人による
政治を行う!皆もそう心得よ!!」
「あなたは一体、何者?」
トルが驚いて聞いた。俺は、
「ごめん、言った通り。騙してごめんね」
とニッコリ笑うと。トルは、
「でも、浦島四郎時貞様は、星流しにあった筈では。確か・・・」
「そう、それが地球。親父は物理学者でね。
普通の船では、リュウグウ星に帰ると、400年のタイムラグが起きてしまうと、分かったんだよ。だから仲間に連絡を入れ、あんたらの船を待ったんだ」
「じゃ、あの故障も村人も」
「皆、仲間。三文芝居だったよね。あはは、
でも騙せた」
「そうでしたか。では、私のことも・・・」
悲しそうな顔をするトルを、俺は確りと抱き上げると。
「それは本心!お前は俺の嫁だ文句あるか?」
トルは泣きながら嬉しそうに。
「ありません!」
と目を瞑って、俺の胸に顔を埋めた。
「良し!これからが大変だぞ!リュウグウ星系には、まだマザーの分身が10もある。
これからが戦いだ!」
『おおー!!』
俺の仲間達は、勝どきの声を挙げた!
めでたし、めでたし。
おしまい。