5頁

文字数 639文字

 私は亀もどきさんの本体を見て。
一瞬でズキューン!としてしまった。
何と?着包みを着ていたのか?!美人だ!
 私は恋に、すっころ転げてズンドンシャン!だった。
か、可愛い〜。はっきり言ってオトさんより、数倍可愛い〜。
 そりゃそうか、生まれで皇女だか何とか言っていたが。この娘は、実力でお付きの人となったのだ。
う~ん、脇役が主役を食う演劇を見ているようだ。と私が絶句していると。

「お礼に、食事など如何ですか?」

と、オトさんのお誘いに。

「はい、下さい。彼女を私の嫁に下さい!」

と、何ともちぐはぐな返事をしてしまった。
その言葉を聞くと、まるで温泉に浸かったタコの様に、亀もどきさんは真っ赤になった。

「あの者の気持ちも、確かめねばなりません。
その他、諸々諸事情により。私達の星へとお越し下さい。修理も終わった事ですし」

私は、

「はい、ご両親に御挨拶もございますから。
ところで、彼女の名は?」

「トルで御座います。うふふふ」

「とる良い名だ!我が妻に相応しい」

私は完全にフォーリンラブだった。
 私は何だか知らない、空の上の天上の世界へと連れて行かれた。
どうやら夜のようで真っ暗だった。
成る程、地上と逆なのだなと勝手に思った。
 この船は中々の大きさの様だ。どういう絡繰なのかは知らないが。空を飛ぶものらしい。

 どうやら、七福神の船と同じ動力を使っているなと、私はそのオーバーテクノロジーに驚いていた。そして着いた場所は、驚く程キラキラした場所だった。
 江戸の吉原でも、これ程ではないだろう。
しかも広い。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み