第6話 女の子、男の子

文字数 553文字

わあ、すごく降ってきた。
 雨が降ってきて慌てて飛び込んだ、神社の近くの喫茶店の中に二人はいた。
何を頼む?
ロイヤルミルクティー。
すみません、ロイヤルミルクティーとコーヒーをお願いします。
 二人は運ばれてきたロイヤルミルクティーとコーヒーを飲み、しばらく黙って雨の音に耳を傾けた。
あの男の人の言うこと、当たったね。
小学校へ行く途中に神社があったでしょ。夏休みにラジオ体操をやるところ。
うん。
あの神社で会った人かも。
さっきの男の人?
うん。
やっぱり知っている人だったの?

知っているというか。

ユカリちゃんが風邪をひいて学校を1週間も休んだのって小6の時だったよね。

あ。小学校6年生の12月。
ああ、そうだ。じゃあ、小学6年生の二学期の終業式のクリスマス・イブの日だ、あの男の人に会ったのは。
どういうこと?
学校からの帰り道に近所の神社で声をかけられたんだ。「やあ、ヒロシ君、こんにちは。」って。
本当にあの男の人?
多分。似ていたと思うけど。というか、今日と同じ格好してたから。
いやだ、怖い。それでどうしたの?
しばらく話をしたんだけど。変なことを言われたよ。「君の話は面白いね。」って。
話って?
さっき、ユカリちゃんも言っていたじゃない。僕がみんなに話を作って披露していたこと。「君の作る話は面白いね。」って。
詳しく話してよ。
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登場人物紹介

ユカリ

18歳

女子高生

159cm

合唱部

好きな飲み物:ロイヤルミルクティー

ヒロシ

17歳

男子高生

179cm

柔道部

好きな飲み物:コーヒー

ユカリの母親

お祭りに行く途中で出会った男の子

お祭りに行く途中で出会った女の子

ヒバリ

ユカリの高校の合唱部の後輩

ソプラノのパートリーダー

ミソラ

ユカリの高校の合唱部の後輩

メゾソプラノのパートリーダー


燕尾服の男(黒猫)

ユカリ

10歳

ヒロシ

9歳

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