第6話

文字数 8,729文字

 5月31日金曜日
9回戦~ZOZOマリンスタジアム~埼玉西武6勝2敗1分
埼玉西武 0 1 0 0 2 0 0 0 0 3
ロッテ  2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
勝 髙橋光5勝4敗  セーブ 増田3勝10セーブ  敗 二木4勝3敗
本 戸川1号

交流戦前の最後のカードとなるこの日からの3連戦、いい形で弾みをつけていきたいところだ。

ライオンズ先発髙橋光成投手は、1回裏にいきなり2点を失ったものの、そこから立ち直り、2回以降粘りのピッチングを見せていった。
力強い真っすぐとフォークなどの変化球とのコンビネーションでマリーンズ打線を抑えていき、今シーズン最多の2ケタ10個の三振を奪う力投で、一時の不調から脱出した印象で試合をしっかりと作っていった。

すると1点を追う5回表、一死からこの試合も8番ライトでスタメンの戸川選手が、二木投手の外角低めの真っすぐを上手く振り抜くと、打球はライトスタンドへ吸い込まれていった。
5年目にしてプロ4本目のヒットが、値千金のプロ第1号ホームランとなり、ライオンズは同点に追い付いた。
なおも二死後走者を2人置いて、戸川選手が作った勢いそのままに、外崎選手がセンターへ逆転のタイムリーヒットを弾き返し、3-2とこの試合初めてリードを奪った。

髙橋光成投手が7回途中までマリーンズ打線を抑えると、平井投手がイニングまたぎで打者4人をパーフェクトリリーフ。
9回裏も増田投手が3人で締めて、投打がかみ合い逆転逃げ切り勝利をライオンズは飾ったのだった。

この試合のヒーロー戸川選手。
育成選手から這い上がり支配下登録されて5年目、先日の日本ハム戦でプロ初安打を記録したのに続き、この試合では、打った瞬間きれいな弾道で白球がライトスタンドに吸い込まれていく、プロ初ホームランを放った。
ちなみにこの戸川選手のホームランが、ライオンズの育成出身選手では初のホームランとなった。
1回裏の守備で失点につながるエラーをしてしまうなど、守備にはまだ課題があるものの、左打ちの大型野手の戸川選手の打力を活かして、ライトのポジション争奪戦に割って入ってくるのか、注目したい。
戸川選手プロ初ホームラン、おめでとうございます!!
いいぞいいぞ、戸川ー!!

なお、この日で5月の試合日程をすべて消化したライオンズ。
5月は14勝11敗と、3つの勝ち越しで終えたのだった。






 6月1日土曜日
10回戦~ZOZOマリンスタジアム~埼玉西武6勝3敗1分
埼玉西武 3 0 2 0 0 0 2 0 0 0 7
ロッテ  2 0 2 0 2 0 1 0 0 1× 8
勝 唐川3勝3敗  敗 平井1勝1敗
本 鈴木6号2ラン 外崎9号 井上9号2ラン

6月最初の試合は、乱打戦で幕を開けた。

1回表に山川選手の犠牲フライをはさみ、栗山選手のタイムリーなどヒット4本で3点を先制したが、その裏ライオンズ先発榎田投手が鈴木選手に6号2ランを打たれ、出だしからシーソーゲームの様相へと。

3回表に外崎選手の第9号ホームランなどで2点を追加すれば、その裏に今度は井上選手の2ランホームランで2点を奪われた。
5回裏、戸川選手のエラーも絡み2点を奪われ逆転を許す展開に。
榎田投手は5回途中6失点で降板したが、序盤から球数が増え、持ち前の投球術を発揮できずに悔しい降板となってしまった。

7回表に山川選手のショートゴロの間の1点と、中村選手のタイムリーで2点を奪ったライオンズは一時逆転するも、その裏中村奨選手にタイムリーを打たれ、すぐにまたしても同点になってしまう。

この死闘は延長戦に突入し、10回裏8番手で登板した平井投手が鈴木選手にサヨナラタイムリーを打たれ、7-8と乱打戦を落としたライオンズだが、平井投手で打たれたら仕方がない。

また、この試合3安打した外崎選手は三盗も成功させるなど、ひときわ輝きを放ち、今シーズン2度目のサイクルヒットに王手をかけたが、3ベースが残り、記録達成とはならなかった。







 6月2日日曜日
11回戦~ZOZOマリンスタジアム~埼玉西武6勝4敗1分
埼玉西武 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
ロッテ  0 0 1 5 2 0 0 0 × 8
勝 石川3勝2敗  敗 松本航1勝1敗
本 荻野3号 江村1号満塁 井上10号2ラン 山川23号

ライオンズ松本航投手、マリーンズ石川投手の両先発で始まった試合、共にカード勝ち越しを狙う。

3回裏、松本航投手は荻野選手に先制ソロホームランを打たれ1点を失うと、
続く4回裏、1点を失いなお満塁で、江村選手には満塁ホームランを浴びてしまい、この回5失点。
伏兵の江村選手に浴びたこの満塁弾が、試合の流れの中で結果的に大きく響いた。
5回裏にも井上選手に2ランホームランを打たれた松本航投手は、5回8失点で降板となった。

ライオンズ打線も、7回表に山川選手の第23号ホームランで1点を返し、ファイティングポーズを崩さなかったものの、1-8で敗れてしまった。

この日は3回裏~5回裏の3イニング連続でホームランを打たれるなど、一発に泣いた松本航投手。
丁寧にいくところ、ギアの上げ時など、相手打者や試合状況を考慮したゲームメーク力が身に付けば、もっと試合を支配できるようになると思われるだけに、今後の修正と巻き返しに注視したい。






 6月4日火曜日
1回戦~メットライフドーム~埼玉西武1勝
広島   0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 4
埼玉西武 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1× 5
勝 マーティン1勝3敗1セーブ  敗 菊池保1勝1敗
本 バティスタ16号

この日から交流戦に突入。
同一リーグのチーム同士での対戦がないここからの18試合が、その後のペナントレースに及ぼす影響は大きく、離されることなく、何とか勝ち越して乗り切りたいところだ。

ライオンズは2回裏、カープ先発野村投手を攻め、金子侑選手のタイムリー、秋山選手のタイムリーなどで、一挙4点を先制した。
序盤3イニングを1安打ピッチングと好調だったライオンズ先発今井投手だが、4回表突如乱れた。
先頭打者のバティスタ選手にソロホームランを浴びた後、西川選手、磯村選手、田中広選手にいずれもタイムリー2ベースを打たれ、歯止めが効かず、この回4失点でリードを吐き出してしまった。

その後は両チームのリリーフ陣が踏ん張りを見せ、試合の流れは膠着状態に入り、イニングだけを消化していった。
ライオンズも今井投手が7回まで投げた後、平井投手-増田投手-ヒース投手-小川投手-森脇投手-マーティン投手と懸命な力投が続き、カープに得点を与えることなく12回表までスコアボードに0を並べ、ライオンズの負けを消した。
リリーフ陣の頑張りに応えたい打線は最終12回裏、カープ7番手菊池保投手から、外崎選手、山川選手が連続ヒットで続き、森選手は申告敬遠で無死満塁のサヨナラの大チャンスを作った。
ここで迎えるは6番中村選手。
プレッシャーのかかる満塁での打席にも臆することなく、1ボール1ストライクからの3球目のシュートを引っ張り、レフト前へ弾き返した瞬間、5-4でライオンズに劇的な勝利が訪れた。

5-4のサヨナラ勝ち。
サヨナラ勝ちの殊勲者中村選手は、このサヨナラヒットで交流戦の通算打点数を183として、歴代1位タイに並んだ。
4時間24分の戦いに終止符を打ったのは、ライオンズ史上最高のアーチスト中村選手だった!!







 6月5日水曜日
2回戦~メットライフドーム~埼玉西武1勝1敗
広島   0 0 1 0 0 0 3 5 0 9
埼玉西武 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
勝 大瀬良6勝2敗  敗 十亀3勝1敗
本 外崎10号 バティスタ17号 田中広3号満塁

1点を先制されたライオンズだったが4回裏、外崎選手が今シーズン第10号ホームランをレフトスタンドに放り込み、すぐさま1-1の同点に追い付いた。
ライオンズ先発十亀投手は、カープ先発エースの大瀬良投手と互角に投げ合い、6回終了時点で1-1の投手戦に。

しかし7回表一死満塁のピンチを背負ったところで、球数も100球を超えたこともあり、十亀投手は降板となった。
ここで踏ん張りたいリリーフ陣だったが、小川投手、森脇投手が連打を食らい3点を失ってしまった。
8回表には、バティスタ選手のホームランと、満塁から齋藤大投手が田中広選手に満塁ホームランを浴びてしまい、勝負は決した。

リリーフ陣の出来が勝敗を分けたこの試合は悔しい結果となってしまったが、まだ交流戦は始まったばかり。
そう、戦いはこれからなのだ。







 6月6日木曜日
3回戦~メットライフドーム~埼玉西武2勝1敗
広島   2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
埼玉西武 2 1 2 0 3 1 0 0 × 9
勝 郭俊麟1勝  敗 山口1勝1敗
本 秋山11号 山川24号2ラン 25号  栗山3号2ラン 外崎11号

今シーズン初登板となった先発郭俊麟投手は、1回表に2点を失ったが、
1回裏ライオンズ打線も、1番秋山選手の第11号の先頭打者ホームランと、女房役森選手の犠牲フライで、すぐに2点を奪い返し同点として、郭俊麟投手を勇気付けた。

すると2回表以降見事に立ち直った郭俊麟投手は、5回表に二死満塁のピンチを迎えたが、3番バティスタ選手を三振に斬り、大ピンチを脱出。
そのまま6イニングを投げて2失点と、素晴らしいピッチングを展開していった。

一方攻撃面では、カープ先発山口投手に対して、2回裏に金子侑選手のレフトへのタイムリーで勝ち越すと、山川選手の第24号2ランホームランで3回裏にも2点を追加し、ノックアウトと打ち崩した。
5回裏には2番手アドゥワ投手から、山川選手が2打席連続の第25号ソロホームラン、栗山選手も第3号2ランホームランを打ち、勝負を決めた。
9-2で勝利したライオンズは、このカード2勝1敗と交流戦勝ち越し発進。
昨シーズンの優勝チーム同士の戦いを、制したのだった。

勝利投手となった郭俊麟投手は、試合後のヒーローインタビューで、笑顔も眩しく流暢な日本語で答えていたのが印象的だった。

1回裏に先頭打者ホームランを放った秋山選手は、通算で18本目の先頭打者ホームラン。
ちなみにこれは、パ・リーグ歴代6位タイの記録だそうだ。

また9回表の守備で、マーティン投手の投球が右手の親指付近に当たってしまい、森選手が交代となった。
翌日以降に影響が出ないことを祈っている。





 6月7日金曜日
1回戦~横浜~埼玉西武1勝
埼玉西武 0 0 0 2 1 0 2 1 0 6
DeNA 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2
勝 髙橋光6勝4敗  敗 今永6勝3敗
本 外崎12号

前日の試合で守備中に負傷交代した森選手は、この試合ベンチスタートとなり、代わって岡田選手が6番キャッチャーでスタメンマスクを被った。

ベイスターズの先発投手は今永投手とあって、投げ合うライオンズ先発髙橋光成投手は、どこまで投げ合えるのか、注目が集まった。
試合が動いたのは4回表、外崎選手のライトへのタイムリー2ベースと、金子侑選手の犠牲フライで、ライオンズは先制点を奪うことに成功した。
その裏ベイスターズに同点に追い付かれたライオンズだったが、続く5回表、外崎選手がレフトスタンドへ第12号ホームランを放り込み、すぐさま3-2と勝ち越した。

髙橋光成投手は失点こそしたが、試合が進むにつれて、ストレート・変化球共威力を増していったようで、中盤以降ベイスターズに得点を与えず、7回を投げ切った。

7回表一死から、外崎選手が今度はレフト線へタイムリー2ベースを放ち、さらに中村選手もレフト前へタイムリーを打ったライオンズ打線はダメ押しに成功し、今永投手を攻略した。
8回表にも秋山選手のタイムリーで1点を追加したライオンズは、6-2で快勝。

決勝ホームランを放った外崎選手は、この試合で3試合連続ホームラン。
前日に熊代選手からステーキをごちそうされたそうで、それが力となったのか、ヒーローとなった。
ライオンズの勝利の陰に熊代選手あり。

また中村選手がタイムリーを放ち、交流戦通算の打点数が184となり、歴代単独トップに躍り出た。
すでに通算ホームラン数では歴代1位の中村選手が、交流戦の通算成績でホームラン・打点の二冠を走り出した、歴史的な1日ともなった。






 6月8日土曜日
2回戦~横浜~埼玉西武1勝1敗
埼玉西武 2 0 0 0 0 0 0 1 0 3
DeNA 0 3 1 0 1 0 0 2 × 7
勝 井納3勝2敗  敗 榎田2勝2敗
本 筒香13号

森選手が2試合振りに7番キャッチャーでスタメンに帰ってきた一戦、連勝を目指したいところだ。

1回表ライオンズは、中村選手がライトへ2点タイムリーを放つ連日の活躍で、2点を先制、流れを掴んだかに見えた。
ところがライオンズ先発榎田投手が粘れない。
2回裏、ピッチャーの井納投手にタイムリーを打たれると、桑原選手には逆転のタイムリーを打たれ3失点。
3回裏にも筒香選手に第13号ホームランを打たれて4失点と、流れを手放し試合を作れずに降板、二軍降格が決まった。

その後1点を追加されたライオンズは、8回表に、中村選手がこの試合2本目のタイムリーを逆らわずライトに弾き返し、1点を返したが、8回裏にマーティン投手が決定的な2点を奪われ、3-7と敗れた。

この試合3安打3打点の中村選手は、交流戦通算打点数を187打点まで伸ばし、歴代トップを独走し始めた。
追い込まれたりチャンスの場面では、逆らわずに逆方向へ、コンパクトに弾き返すチームバッティングに徹する中村選手が、交流戦に入り状態を上げてきたのは、心強い限りだ。






 6月9日日曜日
3回戦~横浜~埼玉西武1勝2敗
埼玉西武 0 0 0 2 0 1 0 1 0 4
DeNA 1 0 0 0 1 0 0 4 × 6
勝 エスコバー1勝1敗  セーブ 山﨑1勝1敗10セーブ  敗 ヒース2敗2セーブ
本 楠本1号満塁

ライオンズ先発松本航投手、ベイスターズ先発上茶谷投手と、両チームのドラフト1位同士が投げ合う楽しみな一戦となった。

松本航投手は立ち上がりに宮﨑選手にタイムリーを打たれ1点を失うも、その後は2回・3回と無失点に抑えていった。

ライオンズは4回表、6番中村選手・7番栗山選手の連続タイムリー2ベースで2点を奪い逆転すると、
ベイスターズも5回裏に宮﨑選手の犠牲フライで同点に追い付き、5回を終了し2-2の同点。
お互い5回を投げ切ったところで、松本航投手、上茶谷投手は降板となり、決着は付かない形となったが、両投手共見事に試合を作った。

6回表、代打メヒア選手のライトへの犠牲フライで勝ち越し、8回表には、これまた代打の岡田選手のライトへのタイムリーで2点を勝ち越したライオンズが、優位に後半戦を進めていった。

松本航投手からバトンを託された平井投手が、回またぎで2イニングを無失点に抑えリードを死守したのは、さすがだった。
ところが8回裏、この回から登板した3番手ヒース投手が二死満塁のピンチを迎えると、代打楠本選手に何と満塁ホームランをレフトスタンドまで運ばれてしまい、まさかまさか逆転されてしまった。
9回表、ベイスターズの守護神山﨑投手に三者凡退に抑えられたライオンズは、痛い逆転負けを喫し、カード負け越しとなってしまった。




6月11日に5月度の月間MVPが発表され、パ・リーグの野手部門で秋山選手が選出された。
秋山選手は通算4度目の受賞となったが、3・4月度の山川選手に続いて、ライオンズの選手が2ヶ月連続受賞。
これで球団別の受賞回数で82度目となったライオンズは、パ・リーグの最多記録回数を更新したのだから、すごいことだ。








 6月11日火曜日
1回戦~メットライフドーム~埼玉西武1勝
巨人   0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
埼玉西武 1 0 0 0 0 3 0 0 × 4
勝 マーティン2勝3敗1セーブ  敗 今村1勝1敗

ライオンズは先発予定だった今井投手が、発熱のため急遽先発を回避するアクシデントに見舞われた。
だが、そのピンチを救ったのは佐野投手だった。
「3回40球が目安」という中で、約1年振りの先発マウンドに上がると、立ち上がりから制球良くジャイアンツ打線を抑えていき、何と3回までノーヒットピッチング。
4回表には、一死一・二塁のピンチを迎えるも、4番岡本選手を注文通りのショートゴロダブルプレーに打ち取り、首脳陣の起用法の目安よりも長く、4回42球1安打無失点という素晴らしいピッチングで、チームの危機を救った。
2番手で登板したマーティン投手も、3イニングを投げこちらも無失点と、ブルペンデーとなった台所事情を助ける好投。

ライオンズ打線は1回裏に、相手のエラーで1点を先制すると、
6回裏、中村選手のタイムリー2ベースと、メヒア選手のレフトへの2点タイムリーで3点を追加した。
8回表を平井投手が、9回表を増田投手が抑えたライオンズは、4-0と完封リレーで勝利を飾った。

お立ち台に上がったのは、佐野投手とマーティン投手。
特に佐野投手は、前日の午前中に先発登板を告げられたスクランブルな状況の中で、「ロングリリーフという気持ち」で試合に臨み、先発で起用されたことを意気に感じた堂々のピッチングで、ジャイアンツ打線を手玉に取り、4回で降板したため勝利投手にこそなれなかったが、それ以上の価値のある大活躍だった。
投手力が弱いと言われ続けてきた、ライオンズのブルペン陣が見せた意地の勝利でもあったこの1勝の持つ意味は、とてつもなく大きいだろう。







 6月12日水曜日
2回戦~メットライフドーム~埼玉西武1勝1敗
巨人   1 0 1 3 0 0 0 4 0 9
埼玉西武 0 0 3 1 0 0 0 0 0 4
勝 高木2勝  敗 十亀3勝2敗
本 亀井6号

2点を追うライオンズは3回裏、二死満塁のチャンスを作ると、山川選手がレフトへ走者一掃の3点タイムリー2ベースを打ち、3-2と逆転。
ところがライオンズ先発十亀投手は直後の4回表、昨シーズンまでの同僚炭谷選手にセンターへ逆転の2点タイムリーを打たれてしまうなど、3失点。

4回裏、ライオンズも1点を返しなおも二死満塁で再び山川選手が打席に立ったが、ここはジャイアンツ2番手田原投手のカーブの前に、背中から崩れ落ちるほどのフルスイングも空振り三振に倒れて、同点とはならず。

その後は0行進が続く1点差の試合展開。
が8回表、亀井選手、坂本勇選手のタイムリーなどで4点を追加されたライオンズは、3番手で登板し3イニングを無得点に抑えられたジャイアンツの高木投手をはじめとするリリーフ陣をとらえ切れず、4-9で敗戦。

源田選手の4安打の活躍も勝利にはあと一歩届かず、無念な夜となってしまった。






 6月13日木曜日
3回戦~メットライフドーム~埼玉西武1勝2敗
巨人   1 0 0 3 2 0 2 0 0 8
埼玉西武 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2
勝 桜井3勝1敗  敗 郭俊麟1勝1敗
本 炭谷3号3ラン 阿部3号2ラン 木村3号

ライオンズ先発は、前回登板で好投した郭俊麟投手。
1回表丸選手に先制タイムリーを打たれた後は、2回表のピンチを脱するなど、序盤3イニングは1失点のまま立ち上がった。
が、4回表がこの試合の流れを決定付ける場面となった。
二死を取ったものの、走者を2人置いて郭俊麟投手が投じたボールを、炭谷選手に打った瞬間、レフトスタンドに完璧に運ばれる3ランホームランを浴びた場面だ。
前の試合でも決勝打となる2点タイムリーを打っていた炭谷選手、昨シーズンまでライオンズの扇の要として君臨した経験値に裏打ちされた読みなのか、球場の空気を変えてしまうくらいやられた一発となってしまった。
これで気を良くしたのか、リード面でも炭谷選手は乗ってきて、強力なライオンズ打線に仕事をさせないリードで、ジャイアンツ投手陣を引っ張り続けた。

ライオンズも7回裏に、13試合振りにスタメン出場した木村選手が第3号ホームラン、
9回裏には金子侑選手のタイムリー2ベースで1点ずつを返したが、終始試合の主導権を握られたまま、2-8で敗れてしまった。

勝率は5割に戻り、交流戦も2カード連続の負け越しを喫したライオンズだが、まだ交流戦も半分が終わったばかりに過ぎない。
気持ち新たに、次のカードからの躍進を期待して応援していきたい。

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