3-1 元夫の浮気性

文字数 343文字

私が夫への気持ちを断ち切った後の数年間のふたりの関係を、私は冠婚葬祭用夫婦と呼んでいました。私の予想通り、それから3年後夫は再び浮気をしました。今度の相手は家のすぐ近くでスナックを経営する同じ歳の女性で、夫には本気で惚れ込んでいたようでした。そしてある夜夫から別れ話を切り出された彼女は、酔って私たちの家のドアにビール瓶を投げつけて暴れたのです。その女性は子供が産めない身体のせいで、当時6歳だった娘が夫の姓を名乗るのさえ気に食わないと言っていたのです。そのときの私には嫉妬の気持ちは全くありませんでしたけれど、幼い娘に直接の被害が及ぶのを恐れ離婚を決意しました。元夫は、それ以来ずっとその女性と共に暮らしています。私は負け惜しみでも何でもなく、心から彼と別れてよかったと思っています。
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