第12話 女の子、男の子
文字数 385文字
「それで、その黒猫は何で魔法が使えるようになったの?」
小学校からの帰り道、ユカリはヒロシに尋ねた。
それは最近のヒロシがする物語に出てくる黒猫のことだ。
最近、学校の帰り道で一緒に帰るときにヒロシがユカリにする物語は黒猫の魔法使いの話だった。
「その黒猫は元々野良猫だったんだけど、クリスマス・イブの日に死にかかっていたところをサンタクロースに拾われて、サンタクロースの推薦で魔法学校に入ることになったんだよ。」とヒロシは説明した。
「人間に変身することも出来るの?」とユカリは尋ねた
「出来るよ。えーと、人間に変身している時はいつも黒い服を着ているよ。」とヒロシは答えた
「どうやったら会えるの?」とユカリは尋ねた
「運が良ければきっと会えるよ。」とヒロシは答えた
「ふうん。会いたいな。」とユカリは言った。
それは二人の他には誰にも知られず空気に溶け込んでいった物語だった。
小学校からの帰り道、ユカリはヒロシに尋ねた。
それは最近のヒロシがする物語に出てくる黒猫のことだ。
最近、学校の帰り道で一緒に帰るときにヒロシがユカリにする物語は黒猫の魔法使いの話だった。
「その黒猫は元々野良猫だったんだけど、クリスマス・イブの日に死にかかっていたところをサンタクロースに拾われて、サンタクロースの推薦で魔法学校に入ることになったんだよ。」とヒロシは説明した。
「人間に変身することも出来るの?」とユカリは尋ねた
「出来るよ。えーと、人間に変身している時はいつも黒い服を着ているよ。」とヒロシは答えた
「どうやったら会えるの?」とユカリは尋ねた
「運が良ければきっと会えるよ。」とヒロシは答えた
「ふうん。会いたいな。」とユカリは言った。
それは二人の他には誰にも知られず空気に溶け込んでいった物語だった。