9.勇者の行方
文字数 4,182文字
強大なボス巨獣バルハウンドギガスを相手に絶命寸前だったおれを、命懸けで囮 となって救ってくれた小さな勇者、ウーフェルファ。そのウーフの姿がない。
「ウーフがいないだと? おいメルアッタ、いないってなんだ、どういうことだ!?」
血相を変えて立ち上がったおれを、ベンチに座ったままのメルはキョトンとした顔で見上げている。
「どういうこと? 龍彦はいないの意味がわからないの? うーんとね、えーと」
「違う、そうじゃねえっ! どうしていないのか、理由を聞いてるんだ!」
するとメルアッタは、また悲しげな顔になって俯 いた。だからそうやって下を向くなって! 嫌な予感しかしねえよ。
「まだ戻ってきてないんだ」
弱々しいメルアッタの声。自分の顔から血の気が引いていくのがわかる。戻ってきてないだと……!? そんな……し、信じられねえ、信じたくねえ。
あの無邪気なチビ犬っ娘の身に何が起きたのか、想像が勝手に頭の中を駆け巡 る。ウーフが走るスピードはギガスをかなり上回っていたはずだ。だがしかし……持久力はどうなんだ? おれはギガスと戦闘を開始した仲間の所に駆けつける時、たった3〜40メートル走っただけで息が上がった。
自分の想像にゾッとした。全力疾走を続けていたウーフが、スタミナが切れて失速し、ギガスに捕らえられたんだとしたら……!? チクショウッ、こんな所でボンヤリしてる場合じゃねえ!!! そういえばメルアッタ以外のメンバーの姿が見えない。
「そうか、みんなで戻ってこないウーフを探しに行ってるんだな!? わかった、おれも合流する。お前も一緒に来い」
「うん? 違うよ龍彦、みんなが探しに行ってるのはガンロウだよ」
メルが少し驚いたような表情で言った。
……………はあぁ? なんだって!?
メルはキョトンとしたような顔をしてるが。いやいやいや、こっちがキョトンだよ!
「ガンロウを探してるだと? アイツ、お前らと合流して一緒に街に戻って来たんじゃないのか!?」
まさかあのデカブツ。おれの指示をシカトして、イスタルシア達の退避を支援せずに、ひとりで先に逃げたのか?
「うん、ガンロウはわたし達と一緒にここまで戻ってきたよ」
メルアッタはそんなの当たり前ってな顔で答える。
「なんだそれっ! わからん! メルアッタ、お前の話は全っ然わからねえ!! ちゃんとわかるように説明してくれ、頼むよオイッ」
なんだコイツは。超美形で見た感じそれなりに賢こそうなんだが……実は脳ミソ小せえのか、ツルツルなのか!? 美形の黒髪剣士は、首を傾 げて少し考えたあと、噛みしめるようにゆっくりと言った。
「えーと、ガンロウはみんなと一緒にこの街まで戻ってきた。けど『よくも逃げたな』って、あんまりベヌーが怒るもんだから、どっか行っちゃって。だからみんなで探してるんだ」
なんだとぉ? ウーフが戻ってないってのに、そっちをほっといてガンロウの方を探してるのか。いったい何を考えてやがるんだ、あのクソバカ女神は!!! ウーフはもうダメだ、殺 られたと決めつけてんのか? まだわからねえ、瀕死 の状態で苦しみながら、助けが来てくれるのを待ってるかもしれねえだろうが!!
「わかった、おれ達はウーフを探しに行くぞ。立て」
だがメルアッタは落ち着いた顔をして、立とうとしない。
「ダメだ、わたしはここで待つように言われてるんだ」
「ならいい、おれひとりで行く!! オイお前、何か武器を持っ……あらぁ!?」
そこでそれに気づいた。ベンチに座っているメルアッタが、隠すようにして尻の後ろに置いている物に。
「メルアッタお前、刀2本持ってたのか?」
「いや、これ1本だけだよ」
黒髪剣士は、背後に横にして置かれたそれをポンと叩く。刀があるんだ。鞘 だけじゃない、ちゃんと刀身が入ってる。
「どうしてその刀がここにあるんだ。ギガスの腹に刺さってるはずだろう」
「ああ、えーっと。ウーフが拾って持って帰ってきてくれて、で返してくれたから」
オイオイ、まただよ。
「はああぁ!? アイツ帰ってきてんのか!!?」
「うん」
メルアッタがニッコリと笑って頷 いた。
……………なんじゃあ、こりゃああああああぁぁぁぁっっっ!!!!!!
「メルアッタ、テメェッッ、さっきウーフは戻ってきてないっつったじゃねえかっ!! 意味深に俯 いてスゴく悲しそうにっ。大切な仲間なのに、とってもいい子だったのに、どうして死んじゃったのぉみたいな感じで、戻ってきてないって言ったよなあ、おおコラアアアァァァッッッ!!!」
「言ってない」
また出た、メルアッタさんの意味不キョトン顔だ!
「いいえ言いましたっっ!!!」
「ウーフは今、夜間市場にみんなの夜食を買いに行ってる。ガンロウが見つからないから、みんな食事をしてないんだ。龍彦も食べてないし。で、まだ戻ってきてない。そう言ったよ」
なんだとおおおぉぉぉ!!??
「言ってません!! 全っっっっ然そんな風に言ってませんよメルアッタちゃんっっ!!!!」
「あの娘はひとりで買い物をしたことがないから、時間がかかってるんだ」
コイツうううぅぅぅっ!!! 2話またいで、なに強烈なオトボケかましてくれてんだっ。ネタか? これも持ちネタなのか!!? ほんと全っっ然笑えねえから、もう勘弁してくれ!!!
その時、背後で声がした。
「アーッ、龍彦起きたのカー。すっごいケガだったナー、大丈夫カー?」
振り向くと。左手に紙袋を抱え、右手に持った肉まんみたいなのを囓 りながら、公園内をゆっくり歩いて近づいて来る小さな勇者の姿があった。
「ああっ、ウーフェルファちゃわううぅぅんっっ!」
思わず叫んで走り出していた。その時おれは自分が半裸なのに気づいた。ギガスに組みついた時、服が燃えちまったからな。だがそんなことは関係ねえ。超音速で駆け寄ると、チビ犬っ娘勇者様を力一杯抱きしめた。
「ウワーッおいコラッ、なにするんダヨー!苦しい、饅頭 がツブれるヨーーッ」
いや離さねえ。もう絶対離さねえよウーフ。心配したんだからもおっ!! 抱きしめる腕に更に力を込めながら、まだ育ちきってない小さな体を撫でまくる。犬耳が乗っかった頭に、火が着くんじゃないかってくらい激しく頬ずりする。はたから見たら少女を襲う半裸変態野郎の図だろう。だがそんなのは全然知ったこっちゃねえ!
買ってきた夜食の肉まんをひとりで先にバクバク食ってるとか、そんなこともどうでもいい。ウーフちゃんのことは全部認めて、何でも許しちゃうんだからおれは!!
その時、今度は斜め後ろから。
「大変なのメルアッタ、ちょっと来て助けて、ああっ!?」
愛しのアリューダちゃんの声がした。何やらスゴく焦 ってる感じだ。瞬間おれの体は勝手に、もう絶対離さないと誓ったウーフから離れている。ごめんなチビッコ、おれは嘘つきだ。汚い大人だ。
「龍彦さんっっ」
叫んだアリューダが女の子走りで駆け寄ってくる。お前にも会いたかった、もう一度会えて良かった!!
おれは彼女を抱きとめるため、大きく両手を広げて待った……半裸で。心配させちゃったね、ゴメンよ。さあ、おいでハニー!
「バカアアアァァッッ!」
スパアアァンッッ、ァンァンァン……ちょっとエコーかかりました。
アリューダにまさかの強烈な平手打ちを食らって、頰 がカッと熱くなる。あらら!?
「バカバカバカッ、龍彦さんのボケカスタコ野郎っっ」
スパパンパン、パパンスパパン、パパパァンスパァン、ァンァンァン……エコー入ってます。強烈な平手打ちの連打、1発横顎 にいいのが入って腰が砕け、地面に膝 を着く。
………あれ? なにコレ。
今にも泣き出しそうな顔でアリューダが叫んだ。
「無事に帰ってきてねってお願いしたのに、あんなにメチャクチャになるまで無茶をしてっ。ここに戻ってきた時、あなたの残りHPがいくつだったと思ってるんですか!」
いやあ、そんなこと考えてる余裕はなかったからなあ。
「2です、たったの2よ!? もうほとんど死んでたんだからっ」
うわああ、そりゃヤベえ。ってことはだ、あともう軽く一発ハタかれるだけで死んでたのか。そう思うと改めて冷汗が噴き出してくる。ウーフェルファには本当に感謝だ。
「もうひとりであんな無茶は二度としないと約束して!」
訴えてくるアリューダの目は潤 んでいる。
「いや、おれだってね、なにもやりたくてあんな無茶したわけじゃなくて……」
「そういう言い訳めいたことはいいんです。とにかくわたしに、もう実力を超えた無茶なことはしないと誓って。ちゃんと約束してくれないと嫌ですっ」
「わ、わかったよ、約束する」
おれだって、もうあんな目に遭うのはゴメンだ。それでも男には、無理を承知で前に出なきゃいけない時ってのがあるんだけどな。
アリューダが、そうだみんな急いで一緒に来て、と再び慌てだした。おれがさすがに半裸で街中は走れないと言うと、メルアッタに装備品ボックスの中の服を着るようにと言われる。イスタルシアが用意してくれたそうだ。女神からだというメモを渡され、メニューパネルを出して書いてある通りに操作し、服を取り出す。
木陰に移動して着替えることにしたんだが。わたしがと名乗り出て、通りの方から見えないようにと大きなタオルを広げて持って、目隠しをしてくれたアリューダが。おれが服を脱ぐのを見て、目を爛々 と輝かせ、鼻息を荒くしてることに、ちょっと不安を覚えたのだった。
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【次話予告】 第10話は『大事なのはカ・イ・カ・ン♡』
序章の最終話となります。思いもよらぬBU達の秘密が明らかに、その秘密とは桃色ハーレム生活の到来を予感させるものだった! 乞うご期待。
※作品や著者のお気に入り登録、是非お願いいたします。皆様の応援だけが、執筆を続けていく原動力となります。
「ウーフがいないだと? おいメルアッタ、いないってなんだ、どういうことだ!?」
血相を変えて立ち上がったおれを、ベンチに座ったままのメルはキョトンとした顔で見上げている。
「どういうこと? 龍彦はいないの意味がわからないの? うーんとね、えーと」
「違う、そうじゃねえっ! どうしていないのか、理由を聞いてるんだ!」
するとメルアッタは、また悲しげな顔になって
「まだ戻ってきてないんだ」
弱々しいメルアッタの声。自分の顔から血の気が引いていくのがわかる。戻ってきてないだと……!? そんな……し、信じられねえ、信じたくねえ。
あの無邪気なチビ犬っ娘の身に何が起きたのか、想像が勝手に頭の中を駆け
自分の想像にゾッとした。全力疾走を続けていたウーフが、スタミナが切れて失速し、ギガスに捕らえられたんだとしたら……!? チクショウッ、こんな所でボンヤリしてる場合じゃねえ!!! そういえばメルアッタ以外のメンバーの姿が見えない。
「そうか、みんなで戻ってこないウーフを探しに行ってるんだな!? わかった、おれも合流する。お前も一緒に来い」
「うん? 違うよ龍彦、みんなが探しに行ってるのはガンロウだよ」
メルが少し驚いたような表情で言った。
……………はあぁ? なんだって!?
メルはキョトンとしたような顔をしてるが。いやいやいや、こっちがキョトンだよ!
「ガンロウを探してるだと? アイツ、お前らと合流して一緒に街に戻って来たんじゃないのか!?」
まさかあのデカブツ。おれの指示をシカトして、イスタルシア達の退避を支援せずに、ひとりで先に逃げたのか?
「うん、ガンロウはわたし達と一緒にここまで戻ってきたよ」
メルアッタはそんなの当たり前ってな顔で答える。
「なんだそれっ! わからん! メルアッタ、お前の話は全っ然わからねえ!! ちゃんとわかるように説明してくれ、頼むよオイッ」
なんだコイツは。超美形で見た感じそれなりに賢こそうなんだが……実は脳ミソ小せえのか、ツルツルなのか!? 美形の黒髪剣士は、首を
「えーと、ガンロウはみんなと一緒にこの街まで戻ってきた。けど『よくも逃げたな』って、あんまりベヌーが怒るもんだから、どっか行っちゃって。だからみんなで探してるんだ」
なんだとぉ? ウーフが戻ってないってのに、そっちをほっといてガンロウの方を探してるのか。いったい何を考えてやがるんだ、あのクソバカ女神は!!! ウーフはもうダメだ、
「わかった、おれ達はウーフを探しに行くぞ。立て」
だがメルアッタは落ち着いた顔をして、立とうとしない。
「ダメだ、わたしはここで待つように言われてるんだ」
「ならいい、おれひとりで行く!! オイお前、何か武器を持っ……あらぁ!?」
そこでそれに気づいた。ベンチに座っているメルアッタが、隠すようにして尻の後ろに置いている物に。
「メルアッタお前、刀2本持ってたのか?」
「いや、これ1本だけだよ」
黒髪剣士は、背後に横にして置かれたそれをポンと叩く。刀があるんだ。
「どうしてその刀がここにあるんだ。ギガスの腹に刺さってるはずだろう」
「ああ、えーっと。ウーフが拾って持って帰ってきてくれて、で返してくれたから」
オイオイ、まただよ。
「はああぁ!? アイツ帰ってきてんのか!!?」
「うん」
メルアッタがニッコリと笑って
……………なんじゃあ、こりゃああああああぁぁぁぁっっっ!!!!!!
「メルアッタ、テメェッッ、さっきウーフは戻ってきてないっつったじゃねえかっ!! 意味深に
「言ってない」
また出た、メルアッタさんの意味不キョトン顔だ!
「いいえ言いましたっっ!!!」
「ウーフは今、夜間市場にみんなの夜食を買いに行ってる。ガンロウが見つからないから、みんな食事をしてないんだ。龍彦も食べてないし。で、まだ戻ってきてない。そう言ったよ」
なんだとおおおぉぉぉ!!??
「言ってません!! 全っっっっ然そんな風に言ってませんよメルアッタちゃんっっ!!!!」
「あの娘はひとりで買い物をしたことがないから、時間がかかってるんだ」
コイツうううぅぅぅっ!!! 2話またいで、なに強烈なオトボケかましてくれてんだっ。ネタか? これも持ちネタなのか!!? ほんと全っっ然笑えねえから、もう勘弁してくれ!!!
その時、背後で声がした。
「アーッ、龍彦起きたのカー。すっごいケガだったナー、大丈夫カー?」
振り向くと。左手に紙袋を抱え、右手に持った肉まんみたいなのを
「ああっ、ウーフェルファちゃわううぅぅんっっ!」
思わず叫んで走り出していた。その時おれは自分が半裸なのに気づいた。ギガスに組みついた時、服が燃えちまったからな。だがそんなことは関係ねえ。超音速で駆け寄ると、チビ犬っ娘勇者様を力一杯抱きしめた。
「ウワーッおいコラッ、なにするんダヨー!苦しい、
いや離さねえ。もう絶対離さねえよウーフ。心配したんだからもおっ!! 抱きしめる腕に更に力を込めながら、まだ育ちきってない小さな体を撫でまくる。犬耳が乗っかった頭に、火が着くんじゃないかってくらい激しく頬ずりする。はたから見たら少女を襲う半裸変態野郎の図だろう。だがそんなのは全然知ったこっちゃねえ!
買ってきた夜食の肉まんをひとりで先にバクバク食ってるとか、そんなこともどうでもいい。ウーフちゃんのことは全部認めて、何でも許しちゃうんだからおれは!!
その時、今度は斜め後ろから。
「大変なのメルアッタ、ちょっと来て助けて、ああっ!?」
愛しのアリューダちゃんの声がした。何やらスゴく
「龍彦さんっっ」
叫んだアリューダが女の子走りで駆け寄ってくる。お前にも会いたかった、もう一度会えて良かった!!
おれは彼女を抱きとめるため、大きく両手を広げて待った……半裸で。心配させちゃったね、ゴメンよ。さあ、おいでハニー!
「バカアアアァァッッ!」
スパアアァンッッ、ァンァンァン……ちょっとエコーかかりました。
アリューダにまさかの強烈な平手打ちを食らって、
「バカバカバカッ、龍彦さんのボケカスタコ野郎っっ」
スパパンパン、パパンスパパン、パパパァンスパァン、ァンァンァン……エコー入ってます。強烈な平手打ちの連打、1発横
………あれ? なにコレ。
今にも泣き出しそうな顔でアリューダが叫んだ。
「無事に帰ってきてねってお願いしたのに、あんなにメチャクチャになるまで無茶をしてっ。ここに戻ってきた時、あなたの残りHPがいくつだったと思ってるんですか!」
いやあ、そんなこと考えてる余裕はなかったからなあ。
「2です、たったの2よ!? もうほとんど死んでたんだからっ」
うわああ、そりゃヤベえ。ってことはだ、あともう軽く一発ハタかれるだけで死んでたのか。そう思うと改めて冷汗が噴き出してくる。ウーフェルファには本当に感謝だ。
「もうひとりであんな無茶は二度としないと約束して!」
訴えてくるアリューダの目は
「いや、おれだってね、なにもやりたくてあんな無茶したわけじゃなくて……」
「そういう言い訳めいたことはいいんです。とにかくわたしに、もう実力を超えた無茶なことはしないと誓って。ちゃんと約束してくれないと嫌ですっ」
「わ、わかったよ、約束する」
おれだって、もうあんな目に遭うのはゴメンだ。それでも男には、無理を承知で前に出なきゃいけない時ってのがあるんだけどな。
アリューダが、そうだみんな急いで一緒に来て、と再び慌てだした。おれがさすがに半裸で街中は走れないと言うと、メルアッタに装備品ボックスの中の服を着るようにと言われる。イスタルシアが用意してくれたそうだ。女神からだというメモを渡され、メニューパネルを出して書いてある通りに操作し、服を取り出す。
木陰に移動して着替えることにしたんだが。わたしがと名乗り出て、通りの方から見えないようにと大きなタオルを広げて持って、目隠しをしてくれたアリューダが。おれが服を脱ぐのを見て、目を
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【次話予告】 第10話は『大事なのはカ・イ・カ・ン♡』
序章の最終話となります。思いもよらぬBU達の秘密が明らかに、その秘密とは桃色ハーレム生活の到来を予感させるものだった! 乞うご期待。
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