第14話 官弊と国弊のちがいからみる騒動

文字数 536文字

先にのべた紀伊国造家が神主を世襲する

日前神宮・国懸神宮は、官弊大社である。

官弊社=建国に功績があった神・天皇・国家に功労があった神が祀られている。

神祇官が直接班つ。

毎年、例弊使が朝廷から幣帛を賜るため派遣される。

国弊社=国土開発や地方開発に功労があった神が祀られている。

毎年、国守が、国衙を代表して幣帛する。

神祇官に代わり、国守(国司)が班つ。

官弊が国弊か否かは、神宝由来書(神物)のあるなしで区別される。

余談として、贄田=神封

越後にある弥彦神社は、光孝天皇が建立させたといわれている。

承和9年(842)7月26日

藤原貞守が越後守の時、弥彦神社が官弊社と記されている。

坂田田村麻呂が安曇郡の凶賊を討ちとった後、

信濃の神社を建て、自ら剣を収めている。

筆者は、同祖の大伴弟麻呂が、蝦夷征討の際、

弥彦神社に剣を収めたのではないかと推測している。

伴竜男としては、もし、先祖の大伴氏が弥彦神社創建に

関わり合いがあったとしたら、

自分にも、弥彦神社の神主を世襲する権利があるのではないかと

思ったのかどうかは知りません。

それというのも、神宝由来書が、

後年の高橋氏の御代において、紛失しており、

吉田氏により再興されていることから、

神物である神剣の由来が、現在のものであったのか?という点だ。



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