ボクの彼女(JK)が グルメコンテストに 挑戦してみた
文字数 1,270文字
ガールフレンドのケイちゃんが、ひょんなことから、有名グルメ雑誌が主催するコンテストに参加することになった。彼女は学校の料理部で副部長をやっているけど、プロのカリスマシェフがいっぱい参加するという大会なんかに出て、大丈夫かなあ。
コンテストのお題は、『頭に “まみむめも” がつく食材を選べば、ジャンルは問わず』というもの。なぜ、まみむめも、なのかは謎だ。
奇跡的に決勝戦まで進んだケイちゃん。僕はクラスメイトたちと一緒に観客席で応援している。
ファイナリストがステージに上がった。
僕たちに笑顔で手を振るケイちゃん。
それを横目で睨む、グルメ界の達人。
何であの人たちって、腕を組んでドヤ顔してるんだろうね?
決戦の火蓋が切られた。
各界のプロは、弟子たちに指示を出し、手際よく調理を進める。
一方、ケイちゃんは孤軍奮闘。でも、笑顔は絶やさない。
あっという間に、タイムリミット。
それぞれの料理人の作品が披露される。
◆まずは、西麻布のイタリアンのオーナーシェフ、アントニオさんの作品から。
『新鮮な魚介類のカルパッチョとアクアパッツァ』
使った食材は、自ら豊洲で目利きしてきた、
マダイ
ミル貝
ムール貝
メカジキ
モンゴウイカ。
◆二番手は、神楽坂の和の職人、権蔵さん。
『秋を感じるお造りと蒸し物』
使った食材は、旬にこだわった、
まつたけ
みずな
むしあわび
めばる
もどりがつお。
◆三番手は、予約がとれない代官山スイーツ店のパティシエ、エマさん。
『映えるムースとタルト』
使った食材は、産地直送の、
マスカット
ミント
無花果(いちじく)
メロン
モモ。
どれも美味しそうで、SNS映えしそうだ。
さて・・・
◆ラストバッターは、われらがケイちゃん。作品名は、
『未来のわが家の夕ご飯』?
使った食材と料理はというと・・・
まるぼしイワシの炙り
みそ田楽
めかぶと油揚げの味噌汁
むぎめし
もやしのピリ辛炒め。
・・・美味しそうだけど、
コンテストの作品としてはどうなんだろう?
名だたるグルメ評論家のお歴々による試食と審査の間、僕はドキドキが止まらない。
審査結果の発表。
ダダダダ・・・(ドラムのロール音&ボクの心音)
なっ何と、ケイちゃんがグランプリ!
客席の、ボクたちクラスメイトから湧き上がる大歓声。
悔しがる達人たち。
表彰セレモニーがあり、勝者のインタビューが続く。
「・・・最後に、勝利の秘訣を教えてください。」(司会者)
「はい! それはズバリ、『まみむめも、の隠し味』ですね。」
ケイちゃんは、にこやかに答える。
「隠し味も『まみむめも』ですか⁉」(司会者)
「はい・・・
まごころを込め、
みんなの笑顔を思い浮かべて
むだなく、
めぐみへの感謝、・・・そして、
もてなしの心を忘れずに。」
「きっと、大切な人を思って料理を作っているんですね。」(司会者)
「はい! 未来のだんなさまと、子どもたちを想いながら作りました。」
そう答えると、ケイちゃんは客席のボクにウィンクした。
コンテストのお題は、『頭に “まみむめも” がつく食材を選べば、ジャンルは問わず』というもの。なぜ、まみむめも、なのかは謎だ。
奇跡的に決勝戦まで進んだケイちゃん。僕はクラスメイトたちと一緒に観客席で応援している。
ファイナリストがステージに上がった。
僕たちに笑顔で手を振るケイちゃん。
それを横目で睨む、グルメ界の達人。
何であの人たちって、腕を組んでドヤ顔してるんだろうね?
決戦の火蓋が切られた。
各界のプロは、弟子たちに指示を出し、手際よく調理を進める。
一方、ケイちゃんは孤軍奮闘。でも、笑顔は絶やさない。
あっという間に、タイムリミット。
それぞれの料理人の作品が披露される。
◆まずは、西麻布のイタリアンのオーナーシェフ、アントニオさんの作品から。
『新鮮な魚介類のカルパッチョとアクアパッツァ』
使った食材は、自ら豊洲で目利きしてきた、
マダイ
ミル貝
ムール貝
メカジキ
モンゴウイカ。
◆二番手は、神楽坂の和の職人、権蔵さん。
『秋を感じるお造りと蒸し物』
使った食材は、旬にこだわった、
まつたけ
みずな
むしあわび
めばる
もどりがつお。
◆三番手は、予約がとれない代官山スイーツ店のパティシエ、エマさん。
『映えるムースとタルト』
使った食材は、産地直送の、
マスカット
ミント
無花果(いちじく)
メロン
モモ。
どれも美味しそうで、SNS映えしそうだ。
さて・・・
◆ラストバッターは、われらがケイちゃん。作品名は、
『未来のわが家の夕ご飯』?
使った食材と料理はというと・・・
まるぼしイワシの炙り
みそ田楽
めかぶと油揚げの味噌汁
むぎめし
もやしのピリ辛炒め。
・・・美味しそうだけど、
コンテストの作品としてはどうなんだろう?
名だたるグルメ評論家のお歴々による試食と審査の間、僕はドキドキが止まらない。
審査結果の発表。
ダダダダ・・・(ドラムのロール音&ボクの心音)
なっ何と、ケイちゃんがグランプリ!
客席の、ボクたちクラスメイトから湧き上がる大歓声。
悔しがる達人たち。
表彰セレモニーがあり、勝者のインタビューが続く。
「・・・最後に、勝利の秘訣を教えてください。」(司会者)
「はい! それはズバリ、『まみむめも、の隠し味』ですね。」
ケイちゃんは、にこやかに答える。
「隠し味も『まみむめも』ですか⁉」(司会者)
「はい・・・
まごころを込め、
みんなの笑顔を思い浮かべて
むだなく、
めぐみへの感謝、・・・そして、
もてなしの心を忘れずに。」
「きっと、大切な人を思って料理を作っているんですね。」(司会者)
「はい! 未来のだんなさまと、子どもたちを想いながら作りました。」
そう答えると、ケイちゃんは客席のボクにウィンクした。