第19話

文字数 690文字

パンケーキが出てきた後もオンナはワー。キャー。騒いでいる。
うるさい・・・。
こんな何の悩みもないノー天気人間。
自分が、ただの部品であることに、疑問もわかないただの単細胞生物。


何が楽しいんだか・・・
そんなことで騙されて
そんなことで本質を見失って
何も見えていない

気づいていない






わかっていない。


どうあがいても、人間なんて部品で世界の歯車でしかない・・・

どんなに努力しても

恵まれた 運の良い一部の人間だけがそんな特権を持って
生を受けてこの世界で生きている







確率なんだ。ただの。
運の良し悪しじゃない。

生まれた時間
生まれた場所
タイミング



それだけで俺ら人間は見た目も能力も決められて生まれてきている
家柄や家族まで
自分に選択権はない




俺らにとって、努力すること自体が決まりきった檻の中で足掻いているのと一緒だ。



今、生活に必要な分だけお金を稼いで

自分が好きなことに没頭する以外、俺らに

歯車の部品の俺らには選択権なんてないんだ。






何かの仕組みに踊らされて

流行りやSNSの情報に流されて

何がしたいのかも見失って


それで誰かの承認を求めるような行動を繰り返して




何もこの世界の本質が見えていない


ただの歯車
ただの部品



ただ、この世界をつくった奴らの手のひらで踊らされているだけなのに

なんでそんなに幸せそうなんだ・・・。


本当に頭の中までメイプルシロップで浸されて思考停止してるんじゃないか。





見えない世界のルールの中で
俺らはちっぽけな存在なんだ。


何をやっても無駄で


何かを楽しんでもそれはただの幻想だ。
情報操作された快楽だ。






だから、部品は部品なのか・・・

こんな疑問も抱かない
こんな怒りも感じない

不良品ばかりなのか、この世界は。
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