感情のかくれんぼ 続編の続編

文字数 732文字

亜希「あぁ〜!」
静かめの店内に 亜希の声が 広がる

フォークが床に モンブランがテーブルに
散らばった

(ん? なんて? 言った? 和幸....

聞き間違いでないよな.. )

和幸が落ちたフォークを拾う


和幸「すみません、落としちゃったんで新しいのもらえますか」

亜希 (和幸..ありがとう フォークないとモンブラン食べれないからね。いやいや そんなことじゃなくて)

亜希は騒ぎわしないが 心の中は冷静ではいられなかった

店員さんが新しいのフォークを持ってくると
和幸が亜希にフォークを渡す

和幸「はい」

亜希「ありがとう」

和幸の顔が いつになく 優しい顔だ


和幸「亜希の事が 好きだ ずっと これからも そばにいてほしい 長い間待たせてごめんね」

亜希はいつも何を考えてるかわからない和幸から そう言われると、、

涙が出てきた

亜希「うん、私も大好きだよ ずっと一緒にいたいよ」

これは夢か、現実か、いや現実だよね、

凄いことがいま 起こってる

亜希は 人生には、いくつかの節目となる場面があると思うが、その一つに、今自分はいると 思った。

和幸「お茶したら、さっき亜紀が立ち止まってたショーウィンドウの店にまた行ってみよう」


人生とは まるで物語の主人公になったような 嬉しい出来事が 突如起こる日が あるんだなと 亜希は思った

(多分泣いたから ファンデもアイメイクはとれちゃってるだろう)

冷静な自分も出てきた亜希は化粧室に席を立った


化粧室の鏡に映ってる自分は いつもの自分なんだけど、今までの自分とは違う自分もいた


「かくれんぼしてたのね わたしも」


亜希は、鏡の前で ニッコリすると
亜希と2人の未来を待つ和幸のところへ
満ち足りた気持ちで 向かった



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