(二)-3

文字数 235文字

 ご飯が終わると、私たちは買い置きしていた缶チューハイをチビチビ飲みながら、お話をした。
 彼は今、実家に住んでいる。両親が離婚したのだ。大学の学費は奨学金を得て、足りない分は母方の祖父母に出してもらっていること、私と出会ったときには付き合っている人がいたこと。そしてつい先週、その人と別れたことなどだった。
 その後、彼は私のことが知りたいと、ベッドを背もたれにして床に座っていた私に身体を寄せてきた。
 そして彼は言った。「僕、女の人に恋するの初めてなんです」と。

(続く)
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