静かな午後
文字数 196文字
静かな午後
私は私に
話しかける
誰も知らない
不安や不満を
言葉にすると
誰にも知られないまま
不安や不満は
そっと
消えていく
これで
よかったんだ
誰も
傷つけず
私も
傷つかず
でも
これで
よかったのかな?
ほんとうに
これで
よかったんだろうか?
静かな午後
私は私に
問いかける
私が
我慢すれば
いいのだ
誰も
気づかず
私も
気づかないふりで
問い掛けが
いつまでも続く
静かな午後
台所で
包丁の音が
始まると
私は
いつもの私に戻り
妻の手伝いに立つ
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