第13話 【閑話】イラストをはじめたい君、ペンタブは買うな

文字数 1,446文字

今日は閑話です。お絵描きの話で申し訳ない。

デジタルイラスト初心者の人、道具はなにを買おうか悩みますよね。
いまならiPad+Pencil、液晶タブレット、ペンタブレットあたりの三択でしょうか。

今から絵を描こうという初心者のひとは、ペンタブ買っちゃだめですよ。このなかで一番お値段が安いので、飛びつく気持ちはよーくわかりますが。

お金をためてエントリーモデルの液タブを買うか、それともいっそスマホ+100均のタブレットペンのほうがいいと思います。

ペンタブってこのなかで唯一、「手もとを見ずに線を引く」技術が求められます。それが、おすすめしない一番の理由です。
ペンタブで絵を描こうとすると、PC画面を見つつ()()()()ペンを操作することになります。方法としてはマウスと一緒です。マウスでのお絵描き、やってみたことのあるかたはご存じでしょうが、慣れるのに非常に時間がかかります。

ちなみに、私の一番最初のペンタブ絵はこれ↓

今はもうちょっとマシですし、なんなら生活スタイル的に液タブよりこっちがいいかな~なんて思ってますが、そういう人はごく一部です。
(ちなみに、私は現在やっすいペンタブを使ってます。慣れたので快適ですが、でも人にはおすすめしません)

ペンタブの操作性は独特です。最初はほんとにうまく線が引けません。練習をしているそのあいだに、絵を描きたい気持ちがしぼんでしまう可能性がある。しかもその操作に慣れても、つぎに液タブに移行したとき、ペンタブでつちかった技術はほとんど役に立たないと思われます。せっかくステップアップしたくて液タブにしても、操作感がまったく違うわけです。

もちろん、今でも使っているからには利点もあります。

私が思うペンタブの利点:
・安い
・持ち運び、買い替えが容易
・姿勢が悪くなりづらい

特に最後のが重要で、ペンタブはほとんどマウスとおなじ操作になるので、手もとは見ずにPC画面だけを注視することになります。アナログで紙とペンで描く人、液タブを使う人のように下を見る必要がないので、首に負担がかかりにくい。慣れるとすごくらくちんです。確実に、目や腰が疲れにくいと感じます。

あとはペンタブ本体が小さいぶん、キーボード操作で自分好みにカスタマイズしやすいというのも私には合っているところ。よく知られたアンドゥ(Ctrl+z)だけでなく各キーにブラシをわりあてたり、反転やらレイヤー関連やら画面操作もぜんぶキー操作でできるようにしてあるので、快適なんですよね。

ということで、いにしえよりPC操作になれた昭和~平成初期世代にはペンタブ、いいかもしれません。
とくにマウス操作のうまいゲーマーの人とかには、おすすめできるかも。

でも今からお絵描きしよう~っていう人にはすすめません。身につける必要のない技術ですからね。
スマホに100均のタッチペンでも、慣れないペンタブよりは楽しく描けるはずです。そこから、お金をためてアップルペンシルなり液タブなりにグレードアップするほうがずっといいと思います。

今はペンタブでもふつうに快適に描けてますよ

でも、わざわざ不便を選ぶ必要はないかな~と思い、書いておきます。
素人絵描きの雑感でした。
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