ジャックの家

作者 根本起男

[ミステリー]

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 さえない弁護士、藤崎統一郎は差出人不明の手紙を受け取った。おなじく弁護士だった亡父が政界の大物・米丸直太郎の裏金を管理していたという。藤崎は、雑居ビルにある法律事務所で亡父の米丸関連の資料を探すが見つからない。そこへ女の声で電話が入る。「ワンルームマンションにご興味は?」相手の名前も知らずにかけてくる投資勧誘電話に、藤崎は相手に罵詈雑言を浴びせる。その後、女からふたたび勧誘電話が入り、藤崎はきょうの服装を言いあてられる。女はおなじビルに出入りしていて、自分のことを見ているようだった。その夜、事務所に空き巣が入り、若い女が逮捕される。おなじフロアのテナント従業員で、米丸の裏金についてネットで知り、侵入したらしい。ネットには裏金の話が拡散し、藤崎の事務所に隠し場所につながるヒントがあると指摘されていた。藤崎は、住居侵入犯こそが勧誘電話の女であると合点するが、直後にトイレの個室で切りつけられる。相手の姿は見えなかったが、パンプスを履いていた。電話の女は野放しのままで、不条理な憎悪を増幅させているらしい。裏金の件が女に知れたら何をされるかわからない。藤崎は電話の女の影におびえつつ、自ら裏金探しを開始する。

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小説情報

ジャックの家

根本起男  koji3086

執筆状況
完結
エピソード
9話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
【骨太小説】, シチュエーション, 宝探し
総文字数
146,129文字
公開日
2018年10月28日 11:12
最終更新日
2019年08月15日 07:35
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