第122話 水切り……なに?

文字数 970文字

 雨女です。
 昨年の九州旅行は雨。線状降水帯。
 東北の久々の帰郷も墓参りも雨。
 その前の松島も大雨。

 思えば雨の旅行が多かった。
 雨のゴルフが多かった。
 だから、予約するのは3日前。平日だから空いている。

 予報では、晴れ、晴れ、晴れ、天気予報はずっと晴れ。
 晴れが続けば打球は飛ばなくても、跳ねる。転がる。
 方向定まらなくてカート道になんか行けば、弾んで弾んで、ここまで来たのね、と思うくらい転がってくれる。
 
 なのにゴルフ場に着く前に降り出す雨。
 やっぱりね。
 天気予報なんて信じてないからカッパは持ってきてある。

 さて、下手なのに、雨に降られるとどうなるでしょう?

 天に見放されて、やる気なくして、力抜けて、
 スカーン!
 そうだよ。そうやって打つんだ!

 ありえないドライバーショット。
 見た? 見た? あれが実力なのよ。レッスンの通り。
 俄然やる気出して、雨の中を張り切り走る。
 次は力入りすぎて、あ〜あ。

 雨は降ったり止んだり。
 あ〜あ。あ〜あが続く。
 ショートホールは池越え。逃れようがない、目の前の大きな池。吸い込まれるように落ちていく……

 ところが、奇跡の水切りショット。
 水上を跳ねて跳ねて跳ねて、向こうの縁に当たり上に。そこで木に当たってグリーン手前。
 信じられないが本当です。

✳︎

 水切りショットとは、
 ゴルフプレーを行う上で通常では利用しないような曲芸のようなショット。
 ウォーターハザード上で水切りのようにボールが跳ねて対岸まで跳ばすショット。
 ゴルフボール自体の軽さと、素材からくる水への撥水性に加えて回転がかかっているので、水に沈まず、丁度水面を切って飛ぶようにバウンドして、飛んでいくことからその名がついている。

 通常のショットとみなされ、水切りショットはペナルティ対象とはならない。しかし、ボールに非常に高回転をかける必要があるので、打とうと思って簡単に打てるショットではない。

 ゴルフプレーにおける水切りショットは、観客の驚きを誘うスーパーショットで、プロトーナメントでも、エキシビション的に利用される。
 しかし実際には高い技術を要求され、天候でコンディションに左右され失敗し安い。
 即ペナルティとなるリスクショットであるので、基本的には水際に行くようなショットは避けていくことが大事。(jalan.net)
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