第13話

文字数 332文字

 純文学の文芸誌には、ずいぶん前から芸能人枠というのがあるものだが、最近はヒップホップ、ラップというものに照準を当てているようである。
 たしかにそれらは言葉の芸であるという面があるから、小説もできるでしょうという、編集者の発想はわからないでもないが違う気がする。詩人(詞人)で小説を書いて大きな仕事をするひとはかぎられるし、ボブ・ディランがノーベル賞をとったとはいえ、それはあくまで詩(作詞)、、、
 読書好きからみても、ヒップホップ好きからみても、成功する試みではないとおもう。
 谷川俊太郎が小説を書いたとしておもしろいはずもない。

 エンタメ系の作家の場合、作詞にもすぐれた人は多い。が、それは元来物語志向のつよい人が作詞もしたということだったわけで、逆ではない。
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