「みどりいせき」

文字数 359文字

 これだけ文学が縮小(桐野夏生さんがいうポリコレ文脈でいえば萎縮)しているなか、芥川賞候補にもならず自力で売上げ(予約)を上昇させフォロワーも増えている(作家のツイッターであるから大きなものではないが)才能が出現したのは慶事。

 しかし(といって水をさしたいわけではない)、縮小した文芸(文章の芸)にあって、世界で戦えるということは必須の要件だ。
 ラップ、ヒップホップという、日本でも退潮期にはいった芸(蔑視していっているのではない)に影響をうけた文芸で以って世界で勝負できるのか。
 日本の文芸がマジカル・リアリズムが主戦場になっているのは世界文学を意識してのことである。マジック・リアリズムは世界で飽きられたといわれて何十年だが、日本文学の持ち味はいま、そこにある。

 が、大田ステファニー歓人さんの今後に期待している。
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