コリン・ファレル、ドストエフスキー

文字数 462文字

 新人賞をとったような作品を読もうとおもいたって、まだ三作くらいしか読めていない。
 さくさくと読めてしまうほど無内容なものはないからだが、それでもコリン・ファレルが出ているような映画、たとえばコゴナダとかテレンス・マリック、マーティン・マクドナーの映画、あるいはドストエフスキーの小説ほどは、「おいしい」作品とはいえないな。というのが今のところの感想である。
 ただ、三木三奈さんの作品に出会えたことは今年最大の収穫といえる読書体験であった。芥川賞候補となっている「アイスネルワイゼン」はまだ読んでいないが。
 彼女の小説は、ほんとうに彼女にしかできないことをやっているし、こういう作品が存在することが文学のレゾン・デートルなのだとおもい知らされるものだ。

 映画もいいものですよね。
 おなじく芥川賞候補になっている九段理江さんは、『さらば、わが愛/覇王別姫』によって運命を変えられたと語っている。彼女の音楽の趣味などからいって、デイヴィッド・リンチやデイヴィッド・フィンチャーなどの映画も彼女は好きなのだろうと、私は想像する。 
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