BIになってもお金を使わない2

文字数 3,109文字

はて。困りました
「お金を使う魅力的なこと・ものがない」って言ってましたよね
実は昨日、SNS見ていたら「おすすめ」で漫画の紹介が流れてきたんですよ。絵が好みだったので、その方の漫画も読んでみたら、まぁ面白くて
よかったじゃないですか。それに課金すればいいんじゃないですか?
……無料だったんですよ、漫画
ああ、今無料で読める! って漫画結構ありますよね。紙媒体だとお金払うんでしょうけど
私が察するに、その方多分原稿料あんまりもらってねぇんじゃないかって気がする。有料チャンネルでドラマ化はするみたいですけどね
ドラマ化したら紙媒体も売れるでしょうけど……ちょっと思うことがあり
なんですか?
結構肌感覚で、今後「資産凍結」ってあり得るんじゃねぇかって
陰謀論ですか?
そうじゃないです。っていうか、「陰謀論」を私は知らんので、何が陰謀論なのかまったくわかってねぇんですよ……その状況で陰謀論者って言われても「ハァ?」って感じなので
ただ、実際今、カルフォルニア州でBIやってるじゃないですか? あれ、ネズミー関係なんですよね、多分
「多くは語らないから、映画で察しろ」的な雰囲気ですね……
あと、KickstarterのHP見るとわかりますよ。人種差別とかじゃなくて、実力あってもなかなか売れていないアーティストを「偏見なく見せる」ためのことなのかもしれないと思っています。逆にそれが差別的に見えたりしたんですけどもね
そんな話はともかく、資産凍結があるかどうかはわかりませんけども、今後「お金を稼いだところでなんの意味もなくなる」っていう可能性を考える必要性はあるんじゃないかと思うんですよ
「お金(報酬・印税)」をモチベーションにしている人は多いですけども?
あと「出来レースな賞」とかね。大賞獲ったところでそれってくだらない名誉欲が満たされるだけじゃないですか
お金も大賞も意味をなさない世の中、ですか?
これが「でぃすとぴあ」ってやつですかね?
ちょっと違うんじゃないですか?

でも、何をモチベーションにすればいいかっていうのは考えなくてはならないかもしれませんね

小説家に多いみたいですけど、賞を獲っても売れなかったりしますからね
めちゃくちゃ売れても燃え尽き症候群になったり、人間不信になったりする人なんかもいるでしょうし
もしBIになったら、何をモチベーションにすればいいのかなぁ? なんて
あなた前に「娯楽がモチベーションになるか?」って話もしていましたよね?
そうなんですよ。ちなみに、今の私のモチベは「睡眠」ですね。眠るのサイコー!みたいなところあります
気持ちよく眠るために、昼間とか好き勝手に活動するって感じですかね
「好き勝手に活動」は迷惑ですよ
ともかく、現時点では「お金はなくてはならないもの」です。でも今後、「無料の娯楽」が増えた場合、それよりも大事になるものがあるんじゃないかと
何ですか? それは
「時間」ですよ
あなた前に「タイパ重視はよくない」って話をしてませんでしたっけ? アカウント削除する前でしたよね?
うん。だからここで齟齬(そご)が出てくるというか
「無料の娯楽」が増えたら、当然「無料でも質のいい娯楽」だけを追いかけるようになると思うんです
そこで「コアな固定ファンの重要性」が問われると思います。もし「義理で読んでいる・見ている・聞いているファン層」が多くを占めている人たちは、振り落とされるんじゃないかと
例えば、作家業界のことあんまりわかってませんけど、「義理で同業者の本を買っている人」って結構いると思うんですよ。そういう必要がなくなるんじゃないかって気がします
でも「口コミ」ってあるじゃないですか。「この作品は面白い!」っていう人がいれば、自然と読まれたり聞かれたりするでしょう?
そこは「インフルエンサーの質」が問題になりますね。本の場合は「同業者のお仲間うちで売っているようにしか見えない」ところがあります
でも、もしBIとかSNSの仕様の改変によって「インフルエンサー」というものがいなくなったとしたら……?
さらにお金の価値がなくなり、大賞も意味のないものになったら……?
それって結局あなたの言う「でぃすとぴあ」になるのでは?
そこなんですよねぇ……。

本当にそんな世の中になっちゃうんでしょうかね?

私に聞かないでくれませんか?

さすがにわかりませんよ

そんな時代になったら、「新基準」ってものが必要になってくるのかなぁと
どんな基準ですか、それは
「自分のものさし」ですよ。「いかに自分に合う興味深いものを見つけ出すか」――これからの時代は「dig」ですね、きっと
SNSができてから、もうdigな時代だったとは思いますけども、それがもっと個別化されるというか。ネットの口コミではなく、本当に「自分が見て判断しないといけない」という時代です
それはすごく難しいのでは?
うん。多分これからは「おすすめ」されても、漫画や小説で「映像化」されても、継続してその娯楽を見続けるかどうかは「自分の判断で決めなくてはならなくなってくる」。なぜなら時間は有限だから
もうテレビやネットで話題と言ってもきっと意味がなくなると思います……
……そしたらあなたが言っていた「広告による共通の話題」がなくなってしまうのでは? そうなったら人とのコミュニケーション取りにくいですよね?
嫌な結論、言っていいですか?
嫌な結論ですか……まぁ聞くだけ聞きましょうか
だから炎上商法なんですよ。「人の悪口は楽しい」。これは本当にどの時代も変わりがない
私、炎上商法大っ嫌いですし、それはよくないコミュニケーションだと思っています。でも、『最後に残るアナログかつ確実にバズり残る方法』が「悪名でのし上がるしかない」ということなんです……
最悪じゃないですか
「誰かの悪口を言うために、荒探しをする」。荒探しのために本を読む、音楽を聞く、など。それが「共通の話題」になってしまうんですよ……そんな世の中嫌すぎじゃないですか?
もしかして前に言っていた「芸能人は有名税が無駄になる」って話とつながりますか?
ええ。まぁ……芸能人だったら「悪名でのし上がってやるぜ!」くらい根性あるかもわかりませんけどもね。治安ェ……
あの……「作家同士で本を買う」っていうのも、実は「あらさがししている」とか「こっそり悪口を言うため」とかいう疑念が出ちゃうんですけども
あはは、まぁありますよね、きっと。でも正直「悪口を言っている暇など我々にない」と思いますけどもね
矛盾してません? 悪口が娯楽になる→悪口を言うために何か買う→共通の話題(悪口が娯楽になるに戻る)なのに、「悪口を言う暇なんてない」って
それって究極論「娯楽を楽しんでいる暇はない」ってことじゃないですか
……考えたんですけど、これからは「テレビ・SNSを使わないで自分の足でいいものや娯楽を探しに行かなくてはならい」ってことなんですよ。そういう意味での「dig」です
多分、これからの時代「働く」とは「新しい、自分に合う娯楽を探すこと」が仕事になるのかもしれません。それ以外に残るのは介護と育児と農業・漁業・畜産、ライフラインで
あなたはそういうものあるんですか? 「自分に合う娯楽」というのが
私に合うものは、「コンサート系」ですね。地元の青空JAZZなんか無料で見られますしね、今
それすらも「無料」ですか……
そうなんですよ。無料なのに「プロ」が大勢いる。ってことは、もうそれはBIの序章なんじゃねぇかって思います
本当にどうなっていくんでしょうかね? これから
わかりませんね……
この話、無限ループになりそうなんで、また何か思いついたら書きたいと思います
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