242話② 伊達政宗の居城「仙台城」

文字数 1,329文字

で、見どころってのは?

ほうじゃな。

やはり仙台いうたら外せん、仙台城でも紹介しておこうかの。

さっき伊達政宗が居城を移したって言ってましたよね。

ってことはそのお城ってことですか?

おう、そういうことになるのう。

ちなみに仙台城は青葉山に建っとったんで、別名「青葉城」ともいわれとるんよ。

なお、日本三大がっかり名所のひとつにも数え上げられたこともあるんじゃがの。

日本三大がっかり名所!?

なんでだ!?

まあ、それを言う前に、まずは実際の仙台城を見てもらったほうがよかろうて。

ほれ、実際はこんなもんじゃ!

あれ?


言うほど悪くねえな。


ほうじゃろ。

たしかに天守閣はないんで、「お城=天守閣」じゃと思うとる人には、ちいと物足りんかもしれんけどな。

ほいじゃが、まあ、想定の範囲内じゃろうて。

だったらなんでここが日本三大がっかり名所なんて言われたんだ?

それにはちゃんと理由がある。

理由?

うむ。

まずは日本三大がっかり名所の一位と二位が圧倒的過ぎて、三位がわりとばらばらなことじゃな。

三位がばらばら?

ああ。

どっちが一位でどっちが二位かは知らんが、「札幌の時計台」と「高知のはりまや橋」のワンツーはゆるぎない。

しかし、それに続く三位は諸説あって、定まってないのが実情なんじゃ。

そういえば以前、そんなこともおっしゃってましたね。

おかげで暫定三位の判定基準はゆるゆるでな。

ちょっとがっかり要素があるようなところは「ここも三位にしちゃえ」的なノリで、三大がっかり名所のひとつにカウントされがちなんじゃ。

、この「仙台城」もそのうちの1ついうわけじゃな。

なるほどな。

で、この「仙台城」のがっかり要素いうのは、この城のお殿様・伊達政宗が人気になりすぎたことが最大の原因じゃろうてな。

人気になりすぎた?

おう。

伊達政宗はもともといろんなエピソードがあるせいで、昔からわりと人気がある戦国武将じゃったんじゃが、その人気を決定づけたのが大河ドラマ「独眼竜政宗」じゃったといわれとる。

あ、聞いたことがあります。

たしかハリウッド俳優の渡辺謙さんが主演だったとか。

ほうじゃな。

ちなみに渡辺謙がまだ若手俳優の頃で、むしろこのヒットのおかげで渡辺謙さんは有名俳優の仲間入りしたといわれとる。

ちなみにこの作品の平均視聴率39.7%は、歴代の大河ドラマでもトップ。

むしろ昨今の視聴率事情を考えれば、二度と抜かれることのないアンタッチャブルレコードじゃろうて。

しかし、そんだけの人気で、なんでがっかりになるんだ?

それはじゃな、人気が出すぎて、仙台城にどっと政宗ファンが押し寄せたんじゃが、肝心の仙台城に天守閣がなかったからよ。

「天守閣=お城」というイメージの人にしてみれば、「仙台城っていう名前なのに、お城がない!がっかり!」いうことになったんじゃろうて。

あー、そういうことですか。

そう。

なのでかわいさ余って憎さ100倍みたいな感じで、期待度の高さからがっかりする人が多かった、いうわけなんじゃ。

もっとも、近年は「仙台城に天守閣はない」いうのが周知されとるせいか、そこまでがっかり言われることもなくなっとるがの。

ほいじゃあ、次のページじゃあ、その仙台城のところで食えるとっておきの仙台名物を紹介しちゃろうけえ、期待しときんさい!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色