177話② 英二's キッチン「ケンタッキーの骨ラーメン」

文字数 1,434文字

で、ケンタッキーの骨を洗ったわけだが、これをどうすればいいんだ?

ほうじゃな。

この骨を鍋に投入し、一緒にネギの青い部分、ニンニク、生姜を投入する。

ちなみにネギが手元にないいうときは、タマネギのヘタなどの捨てる部分でも応用がきく。

また人参の皮なんかもあれば、一緒に入れるとこれまたええ出汁がでるんで。

本当に捨てる部分ばっかで、できるんだな……

こういうところのが、かえって栄養が多かったりするもんなんよ。

で、ついでに水も投入し、火にかける。

火の強さは?

最初は強火にして、ぐらぐらゆでる。

そうしたらあくが出てくるけえ、しばらくはそのあくをしっかり取る。

あくが出なくなったら、どうするんだ?

ほしたら、鍋に蓋をして1時間ほど弱火でじっくりことことにこむ。

1時間後にはスープの完成よ!

見事な白湯スープだな!!
おいしそうですね!!

まあ、待ちんさい。

これは出汁は出とるが、味を調えとらんけえな。

どうやって味を調えるんだ?

醤油ラーメンがよければ醤油、白湯スープがよければ創味シャンタン、味噌スープが良ければ味噌を、このスープで溶かし込むんよ。


で、そこにゆでた麺を入れ、もやし、小ネギ、チャーシュー、味玉、のりをかざりつければ完成じゃ!!

まずは醤油を溶かし込んだ、醤油ラーメンを作ってみたで。

ほう、旨いもんだな!!
ちょっとスープが少なめなんで、画像では醤油ベースなのかなんなのかわかりにくいですが、飲むと本当においしいスープですね!

うむ。

ちと目測を誤ってスープが少なめになってしまったのはご愛敬じゃが、味はかなりのもんじゃろ。

で、こっちが白湯ベースの方じゃ!!

見た目は醤油より薄目なのに、こっちのほうがコクがあって旨いな!!
飲むとわかりますが、実際、鶏の味がよくわかるスープなんですね!!

うむ。

やはりうちの嫁さんも、醤油より鶏白湯の方が旨いというておったわ。

なので、手作りラーメンとして個人的にオススメなんは、「白湯>醤油>味噌」の順じゃな。

味噌は?

できんこともないし、バリュエーションとしてはありなんじゃが、実は味噌はそのものの味が強すぎて、せっかくの鶏出汁がそこまで引き立たんのんよ。

ぶっちゃけ味噌は、誰が作ってもそこそこのができる。

それこそしっかり出汁をとっても、とらんでもな。

ま、裏を返せば、そんだけ差がつけにくい商品いうことなんよ。

なので、こういう手間暇かけたスープの時には、積極的には用いるべきじゃないのう。

ほんと、ラーメンのことには詳しいな……

まあのう。

これでも高校生のとき、ラーメン屋でバイトしとったけえな。

マジかっ!!
初耳ですよ!?

お、言うとらんかったかの?

まあ、人間なんでも経験しとくもんじゃて。

当時、厨房でいろいろ経験したんが、一人暮らししたときにも活かされとったけえな。

っていうか、経験しすぎでしょ……
経験値、高過ぎなんじゃねえか……
ま、そんなわけで、しっかり手間さえかければちゃんと旨いのができる「ケンタッキーの骨ラーメン」、みなさんもぜひチャレンジしてみてつかあさい!!
どんな食べ物も無駄にしない、さすがですわ!


これ骨付きのチキンならケンタ以外でもできそうですね。

いけると思いますで(≧ω≦)b

ふつうに手羽先の骨でもやったことがありますが、あれでも十分ええ出汁はとれます。

もっとも手羽じゃとそれなりに数をそろえんと、ケンタッキー並みにはならんですがの。

むろん業務スーパーで鶏がらそのものを買ってきても問題ないです。

じゃが、それだとおもしろみには欠けますがの(笑)

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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