第30話「最終章」:今後の世界情勢とあるべき姿

文字数 1,758文字

 気象庁は「大雨特別警報」や線状降水帯の発生による「顕著な大雨に関する全般気象情報」などを各地に発表。1982年以降の比較可能な全国1029地点のアメダスで集計された旬降水量の総和は、8月11日~20日には、1地点あたり229ミリとなり平成30年7月豪雨を上回る記録的な雨量となった。この豪雨のため9月14日までに全国で、13人の死亡が確認された。

 9月13日、新型ウイルス感染症のワクチンの2回目接種を終えた人が全人口の半分を超えた。政府は、10月~11月の早い時期には希望者全員の接種を完了する方針を示している。10月12日東池袋自動車暴走死傷事故で禁錮5年の実刑判決が確定した元通産省工業技術院の元院長の90歳の男が東京地方検察庁に出頭した。

 そして収監手続きが行われた。男は、出頭前に関係者を通じてコメントを発表し、裁判で一貫して主張していた「自動車の欠陥による事故」を覆し、「自らの過失による事故であった」ことを認めた。男はその後東京拘置所に収容され、今後は健康状態などのチェックを受けた後に刑務所に収監される。

 その後、10月9日、東京の新型ウイルスの感染者数が、82名と100名を切った。これは、1ケ月前の9月9日の1675人から20分の1近い数字で、これには、専門家も一般の日本人も驚かされた。世界的に見ても、この減少率は、画期的な数字である。この数字を増やさない様に政府、専門部会、日本人としても努力して行って欲しい。

 11月に入り櫛田和重、柿生保和、里村重富の3人は、12月25日に八王子の昔なじみの店で、忘年会を開こうと連絡しあった。そして19時に店に集まった。そして夕食を食べ、飲み始めた。その後、良い始めると、議論が始まった。まず、まだ、新興国には、ワクチンが、十分に行き渡っていないし、高価であり買えない現実もある。

 さらに先進国では、資金に物言わせて、3,4回接種する国も増えている現実がある。こういうこと考えてみると地球上から新型ウイルス感染がなくなるまでには、まだ。まだ先の事だと考えるべきだと柿生が、語った。次に里村が、今までの様に富める国、企業、一握りの富裕層が増えていく世界が、様変わりしてくるかもしれないし、そうなって欲しい。

 そうならなければ、世界に住む人々の幸福は、望めないのではないか。少なくとも今までの様にインターネットを使い巧みに世界一の先進国の富だけが、知らないうちに税金も払わず儲けて行く事は少なくなる。ユーチューブ、フェイスブック、ツイッター、マイクロソフト、グーグル、アマソン、ネットフリックス、チックトック、インスタグラムが、大流行。

 そのため、一番、富を持っている国に富が、集中しているだけではないと話した。それに対し、櫛田が、でも情報共有や国際協調なくしてパンデミックは防げないことを全世界の人々は強く認識した。第一次世界大戦後に国際連盟、第二次世界大戦で国際連合ができて地球規模で問題に対応する制度が生まれたように今回の感染危機でも新たな国際協調の仕組みや機運が生まれるだろう。

 また、会社に縛られることなく、自分の得意分野を持つフリーランスの台頭が、起こると考えられる。また、今回の感染症で、テレワークは、一層増えて、地価の高い東京や大都会から大企業は、移動するかもしれない。人が集中して住む事のリスクが、今回の感染拡大で、よく理解でき、地方でテレワークして、会議は、ネットでとなっていく可能性が高い。

 そして、自然に近い所で生活することの素晴らしさを感じることができる。さらに自給自足の概念に基づく質素な生活と水を含めて、自然エネルギーを活用する生活が主流になっていくと考える。これにより地球温暖化対策になるのだ。このような次世代への動きに即した生活の変化への対処を上手にできるか否かで、個人の豊かさが、違ってくる。

 そのため、次時代、世界の変化を敏感に肌で感じ、対応していくことが、これから我々に求められている。最後にマクロ的には、地球温暖化に対して個々に自然エネルギーの活用し無駄の少ない生活する事。またミクロ的には、自分の家族との時間を長く過ごし豊かな人生を送ってべきだと力説した。そんな話をして、3人は、忘年会で、盛り上がった。【完結】
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み