第10話

文字数 1,054文字

力丸「こっちの状況は逐一報告する。」
フ「わかった」
ジェイ「なあ…」
フ「なんだ」
ジェイ「なんでその資料を読み漁ってるんだ?」
フ「一応、全体的な被害が知りたかったんだ。ほらよ。」
分厚い紙束をジェイに押し付ける。
ジェイ「うおおっ…」
フ「行くぞ、お前達」
先に幻想郷へ帰っている者もいる。
いま残っているのはファイナル、レイル、フィル、妖夢の4人だけだ。
力丸「また来いよ」
フ「当たり前だ」
転移門をくぐる。
抜けた先は幻想郷。
転移先は白玉楼の階段前。
妖羅「おかえり、父さん。」
フ「迎えか?」
妖羅「いいや。偶然だよ。」
フ「そっか。」
階段を上り始める。

階段を登りきり、後ろを振り返る。
石階段と桜。
ここに来た時はこの階段も長いと感じていたが…慣れって怖いな。

フ「えーと…これがこうで…」
レグルス「ファイナル様。」
フ「ん、レグルスか」
レグルス「明日はここ(白玉楼)にお客様がいらっしゃるそうです」
フ「客?霊夢達か?」
レグルス「みたいですね。向こうでの現状が知りたいと」
フ「あいつらそんなに知りたがりだったか…?まあいい。」
レグルス「では失礼します」
フ「今日はご苦労だった。ゆっくり休んでくれ」
レグルス「…はい」


妖奈「よろしくお願いします!」
妖夢「よろしくお願いします。」
フ「…ん」
たまたま通りがかったファイナル。
妖夢「え、ファイナル!?」
フ「気にすんな。」
妖奈「やあっ!」
稽古。
こんな夜にやる事じゃないが…うん。
たまにはこうして見るのも悪くない。
幽々子「よいしょ」
フ「どうしました、幽々子様」
目線を2人から外す。
幽々子「元気な声が聞こえてきたから。」
フ「早めに寝た方がよろしいかと。お体に響きます」
幽々子様「いいのよ」
フ「…私はあなたに仕えるものとして…」
幽々子「どうしたの?」
フ「野暮でしたね。お気になさらず」
幽々子「あらそう。」
そんな事を話している内に勝負は終わる。
妖奈「…負けちゃったぁ」
妖夢「お疲れ様。」
幽々子「終わったみたいね」
フ「ほとんど見れませんでしたが…」
幽々子「私は十分見れたわよ。じゃあ、私は寝ようかしらね」
フ「おやすみなさいませ…幽々子様」

翌日
霊夢「失礼するわよ」
フ「朝イチで来るか…」
霊夢「悪かった?」
フ「いや、別に」
魔理沙「んじゃ早速邪魔するぜ〜」
二人を客室へ通す。
フ「で、何から聞きたいんだ?」
霊夢「そうね…なら、「最近の影の様子」について、かしらね」
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