第3話

文字数 1,114文字

フ「下手に出るなよ」
イゼ「分かってるよ…」
頭上には常に鉛玉が飛び交っている。
フ「…狙いは俺か」
城の上から向けられる銃口はイゼには目もくれず、ファイナルだけを狙っている。
フ「…賭けるか」
イゼ「え…え?」
飛び出す。
弾が風を切る音が聞こえる。
フ「残念だったな…!」
飛び出し、1発も当てられない時点で終わり。
フ「特殊結界…REFLECTION(リフレクション)
放たれた弾丸は結界に防がれ…
跳ね返っていく。
これで4人。

ロッキー「うらあ!」
影「うわああ!」
ロッキー「ッチ…進めねぇな」
エ「下がってて、ロッキーさん。」
ロッキー「あ?なんか手でもあんのか?」
エ「出来るかどうかは分からないけどね。」
突破出来なくても…数は減らせる!
エ「『アルマゲドン』ッ!」
波動が影の大群に迫る。
エ「貫けええっ!」
…行った!
エ「皆!今の内に!」
ロッキー「俺に続け!」
『ぉぉおおおおお!!

エ「…ってて…」
サ「無理しすぎですよ。」
フ「ほら、行くぞ。」
結晶を渡される。
割れ、という事だ。
エ「兄さんの結晶、温かいな…」
フ「生きろ。」
エ「…うん。分かってるよ。」
城の中へと入っていく。

城内
その中は正に死屍累々。
この光景に慣れてしまった自分達が恐ろしい。
力丸「おせぇぞ!」
フ「すまんな。その分の働きはするさ。」
影の合間を縫う。
フ「『瞬斬(しゅんざん)』」
影が倒れていく。
エ「負けてられない…はあっ!」
体が動く。
これも結晶のおかげだ。
エ「さあ…行くぞ!」
大量の影を薙ぎ払う。
サ「後は私が!」
取り残された敵をサクラが斬り捨てる。
エ「ナイス!」
サ「イェイ!」

マイン「やれやれ…元仲間ってのに…全く容赦がないねっ!」
倒しながら呟く。
ロッキー「元から切り捨てる予定だったんだろ。」
マイン「かもね。今となっては知りたくもないけど」
イゼ「…」
マイン「まあ、お陰様で迷いなく斬れるからいいけどね。」
元々敵同士だった。
それが今はどうだ?

がイゼと寄り添っている。
イゼもマインを受け入れている。
イゼ「にしても、敵が多いね…」
マイン「本拠地だしね。正に巣窟だよ。…あのエキドナがここまでなるなんて、思いもしなかった。
ロッキー「そのエキドナを取り戻す為に来たんだろ?やることは決まってる。」
マイン「なら、やることは1つだね。」
『剣を振るう。』
マイン「ここを突破する。目指すは王の間だ」
王の間の扉は目の前に。
マイン「ファイナル!」
フ「言われなくても!」
影との戦いはまだ続く。

「…来るか。我が子供達よ…うっぐ…うう…」
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