第3話

文字数 488文字

ぜんぶ、きみのせいだよ。
きみがぼくを死にたくさせるんだ。
きみがぼくを、ダメにしたんだ。
きみが好きなんだ。

だから苦しいよ。
大丈夫?、とかいうけど、ダメなんだ。
大丈夫じゃあ、ないよ。

きみを好きで良いのかわからないから、嫌いな方がお互い良い気がするから、
それできみを好きだから、
苦しいんだ。

あれ?自分のせいだね。
きみは悪くない、かも。
こんなダメなやつよりは、他の誰でもマシさ。

きみはかわいいから、モテるよきっと。
きみが去ったら、ぼくは苦しいだろう。
だから、ぼくの方から去りたい。
嫌いになりたい。
嫌いにさせてくれ。

ぼくに起こった、今も起こってるクソみたいな現実を、ぜんぶきみのせいにして、少しだけきみを憎めたら、逃げられるんだ。

知ってるぜ。
あの時、他の男と会ってたんだろ?
ずっと疑ってんだ。

あれ?ぼくにはずっと、きみしかいないや。

ともかく、それはぼくが薄汚いからだ。

きみのお金をなくした。
きみの若さをなくした。
きみの笑顔をなくした。

不釣り合いなのは辛いよ。

そのうち居なくなると思ってたんだ。
でも、きみは、まだ居るじゃないか。

ぼくが逃げたら、きみはぼくを恨んで逃げれんだよ。

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