第1話

文字数 239文字

あ、とか、う、とか。 

それも、こころだ。

誰かれかまわず長文のメールを打ったら、相当疎ましがられるだろう。

君以外に長文のメールを打つとき、だいたいは何かをお願いする時だ。

お金の無心。

たったそのひとつの為に、まわりくどい長文をしたためる。

でも、きみに長文を書く時は、違う。

きみは僕の、千のことばに酔い、勘違いする。

愛してる

そのひとことで良い筈なのに。

きみは僕のだらだらとしたきみとぼくについての長文を、心待ちにしているようだ。

だから書こう。

うんざりするくらいの、きみのための長文を。
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