第3話
文字数 217文字
岐阜に行ってからも、彼は時々訪ねて来てくれて、実家を起点に飛騨高山や郡上八幡にドライブをした。
体調が戻った私は岐阜で仕事に就き、それなりに出会いもあったけれど、彼の存在を超えることはなかった。
岐阜に暮らして5年程経った頃、姉が離婚をすることになった。
会社を閉じてからフリーで広告デザインの仕事をしていた姉だったが、丁度 バブル時代で多忙となり、心配した両親から上京して姉の仕事を手伝ってやって欲しいと頼まれ、私は東京に戻る事になった。
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