第5話 スポ根地獄

文字数 731文字

○あの世の裁判で、
(裁判長)玉二郎っ!おまえは、歌舞伎町のホストを偽り、多くの女性達を泣かせ、これを搾取した。よって、昭和スポ根地獄に堕とすこととする。
(玉二郎)へっ、何をいってんだか。笑わせるぜ。
大きな穴に突き落とされる玉二郎。
うっわ〜
玉二郎が気がつくと、そこは太陽がギラつく地獄の野球場であった。
なんだ、見たところ普通の野球場じゃないか。チョロいもんさ。
鬼コーチ登場。
早くアップしろ!ポールアンドポール20本からだ。ただし一本20秒、レストは5秒だ。たらたらしてるとカウントせんからな、永遠に走らしてやる。
仕方なく、レフトポールとライトポール間を往復する玉二郎。
はーはー、ゼイゼイ。
あ、暑い。今日は何度なんだ。の、のどが渇いた。水を飲ませてくれないか。
今日は涼しい方だ。接死65怒しかない。水はやらんから、ただひたすらに走れっ!終わったらスクワット100回だっ!
ランニング後、スクワットを始める玉三郎。
腹が減ったし喉もカラカラだ。たのむから...
金属バットを持って来た鬼コーチ。
水も食糧も与えない。スクワットが終わったら、1000本ノックだ!
白球に油を注ぎ、火をつける鬼コーチ。
いやだ。そんな火炎ボール捕れるか。何か食わせてくれ。
しつこい奴だ。それじゃ、これでも食らえ!
鬼コーチの金属バットで滅多撃ちに遭う玉二郎。
バキッ、バキッ、どかっ!
うっ、うぎゃー!
それから暫く...
玉二郎さん、起きて下さいな。
あれっ、ここは?
歌舞伎町のホットスパですよ。20:00までの時短営業だからそろそろ帰って頂かないとね。
俺のタマが火炎ボールになってるから、もう帰るぜ。
玉二郎さん、女の子を泣かせると地獄行きだからね。
それが、もう行ってきたよ。
(BGM)ほーたーるの♫ひかーり♫
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色