第1話 強飯式
文字数 1,675文字
○T県N市ホテル満福
グルメ評論家のN氏とそのアシスタントの女芸人A子、講壇社の編集者S氏は、音声やカメラマンとともに雑誌取材の為、市内R寺で執り行なわれる強飯式に出席しようと近辺のホテル満福に前日先ノリしていた。総勢五名の一行である。
ホテル満福レセプション19:00
一行を部屋に案内する女将。
○光復の間 19:20
山川の豪華料理に一同驚く。
一同、しんみり。
そーですよね。早く食事を済まして、温泉入って寝ましょう。
食事を終えたA子だけ、女一人「紅蓮の間」シングルに泊まる。
○光復の間 23:00消灯。
一同就寝。
おやすみなさーい。
それから、丑三つ時。
テーブルには、古今東西の山海の珍味でいっぱい。
2メートル弱の箸に驚くS氏。
金属バットでめった撃ちに遭うS氏。
ウギャー
ヌンチャクでめった撃ちに遭うN氏。
ウギャー
A子、長大な箸で料理をつまみ音声の口へ。
音声さん、長大な箸で料理をカメラさんの口へ。
カメラさん、長大な箸で料理をA子の口へ。
口から火の粉を吐き、笑いながら消え去る鬼。
○紅蓮の間、翌朝8:00AM
光復の間に駆け込むA子。
慌てて、レセプションに走るA子。
女将、宿帳を見せる。