リニューアルついでの座談会(セルフィンさん登場!)
文字数 2,630文字
★ 座談会メンバー ★
ラグシード(以下・ラ)
セルフィン(以下・セ)
作者(以下・作)
ラ ──な、なぜ!?あんたがこの場所にいるんだ……?
セ ふっ。ただの通りすがりですよ。
作 作中でしゃべれない唯一のメインキャラなので、せめてこういうかたちだけでも、
しゃべらせてあげたいなぁと……
ラ ──怒らないの?なんか、めっちゃ
セ わたしは心が広いんですよ。
作 とかいって、出番がほしくてしょうがないんですよね。
ラ その点は、主人といっしょだな……。ところでロジオンは?
セ ご主人はアナベル様と水入らずでいたいとのこと、そっとしておいてほしいそうです。
ラ 最近、どうしちまったんだ?
セ 『ロジオンの部屋』を作らないで、よりによってあの方を優先させたからすねてるんでしょう。かわいそうなご主人……。
作 うっ!
ラ まあ、せっかく「リニューアルついでの座談会」なんだから、そろそろ前日譚の話でもしてくれよ?
作 えっと、あらためて久しぶりに読み返してみて、こんなこと書いてたのか!とびっくりすることが多かった気がする。
ラ たとえば?
作 以下、6話からの抜粋になります──
「たしかにね。でも、最初に研究所らしくないって言ったのは君じゃないか。どうして意見をくつがえすんだよ?」
「ああ、それな。俺の脳みそは正反対の場所を、たえず行きつ戻りつしてるんだよ」
なんだか意味がわからない。
しょうがないのでロジオンは無言で応酬した。
こう言ってはなんだが、この男はあまり教養が感じられないときと、一転して鋭い感性をみせるときがあり、ようするにつかみどころがない。
(うーん。こう見えて意外と賢かったりして………)
セ 意味がわからないですね。説明してくださいよ?
作 わたしも書きながらよくわかんないなと思いながら、ラグシードっぽいからいいかと採用してしまったセリフが「俺の脳みそは~」にあたります。
ラ 俺って天才肌なわけ?
作 文系が得意のようで、たまに理系が入ってます。
セ ようするに凡人ですね。たしかご主人も『魔法使い』だけど、頭はそんなに良くないっていう設定でしたよね?
作 たとえば69話で、ロジオンが最初に『魔法の障壁』を自らにはっていたにもかかわらず、それをすっかり忘れてたりするのは、やっぱり彼はさほど賢くないわけです。
セ かわいそうなご主人……。さんざん言われてますよ。
ラ 作者が賢くないから、主人公を賢く設定すると大変なことになるからだろ?
作 そうともいえる。ただ、なんとなく賢そうに見えるときがあるのは、人並みはずれてカンが鋭いから──。ロジオンに限らずラグシードにも共通にいえることです。
セ たしかに戦闘を紙一重で切り抜けられるのは、カンが冴えてるおかげなんですね。
ラ 話はもどるけど、たしかこの『前日譚』を書いてた時期って、作者の母親が……だったんじゃないっけ?
作 はい。大変な時期だったから、この作品ってライトなようでいて、実はけっこう闇が深い。
ラ 以前のサイトでは途中で半年くらい中断して、更新がなかったとか……
作 ですね。書いてるどころじゃなかったんです。いろいろひととおり落ち着いてから、ようやく続きを書かなきゃいけないなと。ふたたび再開したんですが。なんとなく明るめにコメディに描いてはいるんだけど、わりと深刻そうなネタが散見される気がする。
セ さらっと深堀りしにくいことを書いてますよね。で、手に負えなくなってると?
作 なんでこんなこと書いちゃったんだろう?って思うんだけど、もうどうしようもないというか。そのときの勢いですよね。
ラ で、複合魔獣アングラータ関連の話が……というか、それだけじゃなく第二部のつづきが滞っていると……?
作 ですね………(´Д`)
セ しょんぼりせずに、そこをなんとかがんばってみてくださいよ?
ラ あと、たんに膨大な量の『ネタ帳』をいまさら読み返すのがめんどうなだけだと思うよ。この人は……
作 ですね……(´Д`)
セ ああ、追いつめるから、反応がにぶくなってきた!たすけて~ご主人!!
ロジオン(以下、ロ) やっと僕の出番か──!!
ラ 俺とちがって、めちゃくちゃ登場がおそいのな……
セ ふっ。主人公はおくれてやって来るものなんですよ。
ロ 出てきたけど、あまり出番ないとかはやめてよね……?
セ
ロ お願いだから、それやめて。
作 おまえを最近ないがしろにしていて、すまない──
ロ とつぜんがらにもなく、あやまるのもやめて!(悲鳴)
ラ ないがしろにしてるっていう、自覚はあるんだな……。
作 ううう。
セ くだらない応酬はそのあたりにして、せっかくご主人が来てくれたのだから、別の話題でもしませんか?
ラ そういえばロジオンはさ。アナベルと一緒にいたいから、ほっといてほしいんじゃなかったんだっけ?
ロ ──は?
ラ セルフィンがそう言ってたけど──
ロ アナベルは図書室で勉強してるから、僕は邪魔しないようにって、さっきまで外で魔法の特訓してたんだけど……
作 話が食いちがってるような……?
セ (たじたじ……)
ロ どういうこと……?ねえ、セルフィン。まさか僕が来れないように仕向けたんじゃないよね。そんなわけないよ……ねえ?
ラ また変なスイッチが入ったな。ご愁傷さま。
作 主人をだし抜いてまで出番がほしいとは……とんだ使い魔だな。
セ ──無言で飛びさってゆく──
(セルフィン退場)
ラ いつの間にかあんなに小さくなってる──!?いつもより飛ぶの早いよな。
作 あいかわらず逃げるのがうまいなぁ。にしても、なんかしゃべり疲れたわ……。
ラ ──同意。あっ!俺もそろそろデートの時間なんだ。じゃあ、おつかれ!
(ラグシード退場)
作 こいつらは、ほんと空気を察するセンサーが敏感だよな……。
ロ ようするに、逃げたんでしょ。僕を置いて──
作 そうとも言う。
ロ 僕って、いったい……??
作 君はなんていうか……人を見る目がないっていうか。ちがうな、どうしようもない性格の輩ばかり引き寄せてしまうみたいなんだよ、うん。
ロ 不幸体質だって、言いたいの……?
作 うん!それ、まさにそれ!!
ロ そんなうれしそうにうなずかなくても……。
作 最近、いつも幸せそうだから、なんか書いててつまらな……(しまった!)
ロ 僕の出番がなんとなく減った理由はそれかぁぁっ──!?
☆ うまく、逃げおおせましたね……(^_-)-☆