第4話 運命?

文字数 344文字

 彼女はカナダに住んでいて、ぼくは日本に住んでいた。
「かめ」とかいう名前で、ネットに書いていた時
 彼女が偶然それを見て、やりとりが始まった。

「愛してる」とか
 そんな言葉も、特に必要でなかったと思う。
 何か、わかり合えたのだと思う。

 趣味も、性格も、全然違っているようだったが。
 それは、今も変わっていない。
 でも一緒に暮らす、ということが
 とても、自然だった。

 もし、知り合わなかったら
 おたがい、べつの人と暮らしていたのかなと想う。
 それか、ひとりのままで(これはちょっと考えにくい)。

「なくてはならないような存在」になったのは
 一体どうしたわけだろう?

 おたがい、トシをとって
 他を当たるのが、面倒臭くなっただけだったりして。
 イヤ、違うな。
 こうして二人でいる運命だったんだと思う。
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