文字数 330文字

 オレは、毎日ブーチンの球を受けた。

 コースにきっちり投げ分けなくても、真ん中目がけて投げさえすれば、ブーチンの速くて重いストレートは簡単に打たれない。

 キャップテンを決めなければいけないと、ガチャコがいうので、みんなと話し合ったが、決まらず、最後には、

「ヨーチンが野球を再開しようとみんなを誘ったがやけん、責任取ってオマエがやれや!」

 といわれ、オレは嫌だったけど、しぶしぶキャップテンを引き受けた。

 シンヤのようにカリスマ性があるのなら、キャップテンのいうことをみんなが素直に聞くだろうが、オレにはみんなを引っ張っていくリーダーシップなんてない。

 オレは、キャップテンがただの雑用係になるだろうと想像したが、それでもみんなを誘った以上、仕方なく引き受けた。

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