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文字数 292文字

 オレは、口から出まかせにいってしまったたことを後悔しながら、何とか良い方法はないかと考えた。

 そのことを夕食時に家族に話すと、父親から、プロ野球で気の小さいピッチャーが酒を飲んでマウンドに上がって、活躍したという話を聞いた。

 オレは、瞬間その手でいこうと、ひらめいた。

 しかし、小学生のブーチンに、堂々と酒を飲ますわけにはいかない。

 しばらく考えているときに、梅酒のことが頭に浮かんだ。

 母親が梅酒を作っている。それをブーチンに飲ませよう。そしたら、ブーチンも落ち着くだろうと。

 そして、試合の日がやってきた。

 オレは、一つの水筒に麦茶を入れ、もう一つの水筒に梅酒を入れ、家を出た。


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