払暁
文字数 328文字
夜空がわずかに白む頃。アリーアは目を覚ました。ここは死の世界か。そう思って辺りを見回す。しかしそこには、意識を失う前と同じ風景が広がっていた。
草むらには、おびただしい血痕があった。
ふとアリーアは振り向いた。すると少し離れた場所に、先ほどの銀色の狼がいた。横になって、アリーアをじっと見つめていた。
アリーアはとっさに理解した。この狼が、自分を助けてくれたのだと。よく見ると、狼は怪我をしていた。あの怪物と闘って負った傷だということは、容易に想像がついた。
狼に近づいたアリーアは、癒しの呪文を口にした。狼の傷がみるみるふさがっていく。
仲間を失ったアリーア。それでも、アリーアには新たな仲間ができた。一人と一匹。払暁の中、目的地へ向けて歩きはじめる。
草むらには、おびただしい血痕があった。
ふとアリーアは振り向いた。すると少し離れた場所に、先ほどの銀色の狼がいた。横になって、アリーアをじっと見つめていた。
アリーアはとっさに理解した。この狼が、自分を助けてくれたのだと。よく見ると、狼は怪我をしていた。あの怪物と闘って負った傷だということは、容易に想像がついた。
狼に近づいたアリーアは、癒しの呪文を口にした。狼の傷がみるみるふさがっていく。
仲間を失ったアリーア。それでも、アリーアには新たな仲間ができた。一人と一匹。払暁の中、目的地へ向けて歩きはじめる。