第22話 重々承知

文字数 921文字

 例のアレ、来てますよね?

 何がって、春の粉。いや、花の粉。いやいや鼻の……とにかく、まだ1月で、これから寒くなるはず。風邪を引いたわけでもないのに、最近やたらと鼻をかむようになった。本州の中程に住んでいる私。読者の皆さま、お変わりない?
温暖化で気温が上がっているとは言え、花粉症は春の季語?だったのではあるまいか。実に不愉快。

 不愉快と言えば今日一日、何かとネガティブなことが重なった。良かれと思ってやっていたことが、相手の重荷になっていた。それを柔らかく他者からたしなめられた。アラ還になって久々に受ける注意は恥ずかしさと、言ってくれた人に対して申し訳なく思う気持ちが共存する。
 その後、上の子のママ友とランチに行った。初めて訪れるハワイアンレストラン。昼時だったので駐車場が満車で、仕方なく店から随分離れたショッピングモールの駐車場に停めた。席に着いてメニューを決めたと同時にトイレに行きたくなり、オーダーをママ友に託した。ガーリックシュリンプがメインのプレートのはずだった。それなのに届いたのは、フライドチキンとガーリックシュリンプのプレート。ボリュームがあり、あえて外したメニューだったので、手を付ける前に気付き思わず「コレ違う」と言ってしまった。
が、ママ友に伝えるには2秒ほど遅く、添え物のサラダは既に口に入っていた。「もう、いいよ。コレ食べよう」と言い直したが、ママ友は自分のミスではないことを確かめたくなったのか、ひと口で手を止め店員さんへ。作り直してくれると言われ一旦プレートは引き上げられた。5分後には食べることが出来たが、ケチが付いたので美味しさが半減したように思った。

 今度は夜。友人たちとLINEで新年会の打ち合わせをしていた。場所は私の家で、そこを基準に日にちと時間を決めるだけで良かったはずなのに、私の読み間違いが元で、場所がKさんの家に移ってしまった。

『どういうこと⁈』

恥ずかしいことに、私が送った文章も友人が理解出来ていなかった。少しだが自信を失う。とは言えKさんが快く誘ってくれるのに誤りを正す気力も無く、日にちと時間を決めてLINEを終えた。

 重なる時は重なるって事ですかね。そういうことにしておきます。
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