第42話 旅日記を書く前に

文字数 892文字

 前話で旅の様子を書いていきます、と締めくくったのですが、どうしても書いておきたいことが出来たので、1話お付き合い願います。

 アラ還になって数年。最近、気力が失せて記憶力も怪しくなって、日常のルーティンも狂ってしまうことがある。更年期などと言うのは図々しい気がするので、初老期症?と勝手に言わせてもらう。

 例えばこうだ。友人からお誘いがあり、都合が良ければ予定を入れる。受けた時は意気揚々で当日の服装や外出するまでのシュミレーションを思い浮かべるくらいなのに、前々日辺りから、気分が落ちて予定がが苦痛になってくる。原因は全く不明だが、1度や2度のことではない。心境の変化とは違う、意味の分からないモチベーションの下落。

 親業をして早30年余り。自由奔放で生きてきた独身の頃とは違い、随分と無理や我慢を強いられてきた結婚生活の賜物なのか、コレだと思って始めた事は成長の度合いはどうあれ、おかげさまで長続きする体質になった。そう思っていたのに、やたらとサボりたくなり積み上げてきた実績を上からグシャリと潰したくなる。結局、時間に迫られ、スゴスゴと気のない状態のまま惰性で続け、時間を無駄に流している気になる。有難いことに仕事をしているわけではないので、自分が自由に使える1日の時間は睡眠を含めれば21時間くらいあるのに、長続き体質が呪縛になって自分で自由を奪っているような身勝手な矛盾しているような気になる。

 時々、簡単な計算や漢字が分からなくなり、慌ててググッたりする。頭がボーッとしてなんとも言えない嫌な気持ち。

 少し前の私は鼻息が荒いくらいに老後の準備をしていたはず。時に意気揚々と、時に目標を掲げたスポーツ選手のように……それなのに原因も無く電源コードをプチンと切られたようにモチベーションが突然下がる。そして今までの準備が無意味すら感じる時もある。この状況ってなあに?私は自分が『止まったら死ぬ』マグロ野郎だと自負していた。だから自分に起こっている心境や体調の変化に戸惑っている。

 そんなわけで、しばらく投稿出来なかったんです。読者の皆さま、気長にお付き合いくださいませ(謝)


 
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