第13話:札幌市内見物と定山渓温泉に宿泊

文字数 2,349文字

 札幌2日目2009年8月7日、朝起きて買ってきた菓子パンと飲み物で朝食をとって朝10時にチェックアウトをお願いした。その後、車で豊平川の周辺を走り、更に進むとウオーターがデンという所があり、駐車場に車を止めて、広地公園を川沿いまで行くと、母の路子さんが汐の香りがするとと言うと和子も海の臭いだと叫んだ。

しかし男たちは何も感じないと言うと全く鈍感ねと笑いながら言った。そして散策を終えて、川沿いで休もうと辺りを見渡すと、クラシックな感じの喫茶店を見つけて、あの店に入ろうと路子が言い入ると、昭和40から50年代の感じの店構えで珈琲の良い香りがした。すこして若い女性店員が水とメニューを持って来た。

 それを見るとウインナー珈琲、ロシアンティー、レモンティー、アップルティー、カフェオレ、カプチーノ、キリマンジャロ、モカと多くの商品が出ていて、じっくり見て重光がウインナー珈琲、路子がロシアンティーを頼むと、和子が珈琲でお奨めはと重光に聞くので酸っぱいのとすっきりした苦さと、どっちが良いかと聞くと、すっきり苦味というのでモカが良いのじゃないかと言うと、それを注文。

  正一がイタリア映画でカプチーノを格好良く飲んでいたので頼んだ。正二はウインナー珈琲って面白い名前なので、それを注文した。最初のモカ珈琲が来て次にカプチーノ、ウインナー珈琲がきた。その香りを感じて正二が腹減ったからトーストも欲しいと言い3人前を頼んだ。まず、重光がウインナー珈琲を飲んで、懐かしいと思わずうなり、優しい味で旨いと言った。

 和子がモカ珈琲を飲んで、おいしい、こんな美味しい珈琲、初めてと喜んだ。やがてロシアンティーが来てイチゴジャムと小さなカップに入った液体も持ってきた。路子が紅茶にたっぷりとイチゴジャムを入れて良くかき混ぜてカップの液体を入れると当たりに良い香りが漂った。和子が良い香りと思わず言った。すると、和子がこれブランデーよと言った。

 昔、スキーバスを待っているとき、駅の喫茶店でからだわ暖めるためにブランデーを入れすぎて、酔っ払った事を思い出すわと笑いながら話した。正一はカプチーノをカッコ良く飲もうと口に入れると苦いと言い直ぐに水を飲んだ。そして父、重光のウインナー珈琲の上のクリームを少し欲しいと言いスプーンですくった。正一がカプチーノが苦いなら重光がかえようかと言った。

 そのカプチーノをゆっくりと少しずつ飲み旨いねと言った。久しぶりに、こんな本格的な旨い珈琲を飲んだと話した。すると店主が来て喜んでもらってうれしいと言った。店主は重光より13歳も年上で、昔、金がなくてインスタントコーヒーしか飲めなかった。工場で働くようになって珈琲豆を買いサイフォンを買い珈琲を試したが、最後はドリップにだどり着いたと語った。

 不景気な時代に工場が潰れて大きな喫茶店で働いて節約生活が染みつき金を貯めて潰れそうなこの店を元店主から店から引き継ぐ約束で安い家賃で借りて経営していると打ち明けた。そして精算すると3800円と言われ安いと思い重光が5千札を出し釣りはいらないと言った。懐かしい青春時代を思い出させてくれた、お礼だと言うと店主がありがとうございますと頭を下げた。

 苦労した感じがし白髪が目立つ店主が目に涙を浮かべているのが見えて、重光も路子もジーンと来た。そして子供たちも言葉がなくなった。その後、車に乗って藻岩山のロープウェイ乗り場に行き、藻岩山に上がって札幌の町の景観を眺めて多くの写真を撮って来た。降りてから、北海道神宮を散策してラーメン屋さんに入り昼食をとり円山公園と動物園を見て回った。

 14時に出発して小樽へ向かった。車中、小樽は良いホテルをとったから期待してくれと言った。その後、電車で小樽を通り越して15時半に余市のニッカウイスキーの工場に着いた。そして工場見学して回ったが素敵な工場でニッカウイスキーの生みの親である竹鶴政孝と奥さんのスコットランド出身のリタが住んだというリタハウスも見学した。

 見学を終えてフロム・ザ・バレルという醸造した樽のピュア・ウイスキーを瓶詰めして500ミリリットルで販売していた。決して安くないが、きっと美味しいだろうと2本で1万6千円で購入した。そして16時半に工場を出て17時に小樽築港のヨットハーバーの前の立派なホテルに到着しチェックインした。夕飯は近くショッピングモールに入っているレストランで食べ部屋へ戻った。ホテルの部屋は海側で広く椅子も立派だった。その晩、ホテルのフロントで隣のスポーツジムの天然温泉のチケットを販売していたのを購入し重光と路子さんが1枚ずつ購入して入った。子供たちは部屋でテレビを見て、持ってきたトランプでゲームをしていた。20時前に重光と路子が帰って来て、風呂上がりに、ニッカウイスキーの工場でかってきた高級ウイスキーを水割りにして飲んで、22時前に床についた。

 翌3日目、8月8日の朝、重光と路子さんが7時前に起きヨットハーバーを散歩して、少し行くと南樽市場と書いてある市場があり取れたての魚の競りを終えた人たちが朝食をとったりしていた。市場を回ると酒のさかなに最適な乾物、イカ、タコ、貝類の干物が売っていて購入した。そして7時半に部屋に戻り子供たちも起きたので2階の朝食会場に行くと、そこはヨットハーバーの向かいで海がよく見えて、景色は最高だった。バイキング形式の朝食で鮭のちゃんちゃん焼き、手作りヨーグルト、チーズ、牛乳をとってきて、実に美味しく、鮭のちゃんちゃん焼きは、おかわりするほど旨かった。台湾からのお客さんも多く新鮮な食品が食べられるとあって、うれしそうに食べてい
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み