第14話:北海道旅行と信二の脳腫瘍

文字数 2,346文字

 朝食後、部屋で一休みして10時にホテルを出て小樽水族館へ行きイルカショーや海亀、多くの魚を見てから車で海に面したニシン御殿を見学して、その上の日和山灯台の周辺を散策し、壮大な海の景色を堪能してきた。その灯台は断崖絶壁の上に立って白と赤に塗られ、赤は激しい海風のせいか色あせていて、それが一段と風格を感じさせてくれた。

 そこでも多くの写真を撮ってきた。その後、オタルしないの寿司屋に入って寿司をいただいたが、大勢の観光客で混んでいた。昼食後、天狗山に向かい、ロープウェイに乗り天狗山展望台へ着いた。展望台からは小樽の町が見渡せて遠くに小樽水族館と日和山灯台まで見渡せた。そこでも多くの写真を撮った。大きな天狗のおめんがあり、鼻なで天狗さんと書いてあった。

 その近くに天狗山神社がありお参りしてお賽銭を置いてきた。1時間程、辺りを散策して降りてきた。そして、小樽の町とお別れして、朝里川温泉、山の方へ入って行った。1時間くらいして朝里ダムと書いた方向へ行き、道のから朝里ダムの全景を見て、写真を撮った。オルタナイ湖はダムでせき止めた朝里川の水をためた人造湖だった。

 少し行った所に朝里ダム記念館があり、その人造湖の前回が見えた。多分、紅葉の頃は素敵だろうと想像できた。30分程すると川幅が広くなり、さっぽろ湖第四展望台で当たりの大と湖の景色をながめた。第一展望台ではこの人造湖の全景が良くわかった。更に進むと定山渓ダムがあって、こちらも、朝里ダムよりも大きい感じがした。

 そして、予約していた定山渓温泉の宿に10分足らずで到着すると15時になっていた。その後、チェックインを済ませた。そして定山源泉公園を散策し定山渓温泉を開いた美山定山の像を見学した。足湯も完備して多くの地元の人が来ていた。秋の紅葉のシーズンは素晴らしいだろうと想像を巡らした。そうして日が傾いた17時前にホテルに帰って温泉に入った。

 その後、重光と奥さんは仮眠。19時近くになり子供たちの腹減ったの声で夕食会場に出かけた。バイキング形式の夕食をたらふく食べてホテルの周りを散歩すると体が少し冷えてきた。そこで、また温泉に入って、とっておきのニッカウイスキーを水割りにして奥さんと、貝とイカ、タコの干物で飲んで22時過ぎに床についた。

 翌4日目、8月9日の朝は豊平川を散策して、9時に朝食会場へ行ってバイキング料理で好きな物をとって食べて、10時にホテルをチェックアウトして、豊平川沿いに沿って走ると真駒内に出て1時間足らずで札幌の町中に出た。そしてデパートでお土産を買って、ジンギスカン料理の店で昼食をとって、大通公園を少し散歩した。

 そして車で国道36号線を走ると北広島アウトレットパークを見ながら千歳空港近くのレンタカー屋で車を返して精算を終え、今夜の宿まで送ってもらった。その後、ホテルで休み19時に近くのレストランで夕食をたべて、ホテルに戻り、荷物を点検し、22時前に床についた。翌朝、2009年8月10日、7時に起きてホテルをチェックアウトしバスで千歳空港に到着。

 10時20分発、羽田行き便の登場手続きをして近くのカフェで待ち10時過ぎに飛行機に乗り込み千歳空港を飛び立ち、成田空港に昼過ぎに到着し空港内で昼食をとり駐車場から車を出して、13時前に成田を出発して14時には木更津の家に到着した。一休みして夕方19時半過ぎに本家に行き、長男、信一が出て来て、親戚に人にとお土産を渡して欲しいと伝えた。

 すると了解しましたと言い北海道の話をして持参したウイスキーを飲んでいると次男の信二が来ると信一がウイスキーの旨いに臭いに誘われたのかと笑った。そして22時近くまで、いろんな話をして失礼した。その後、また日常の生活が始まり週1回の塾を開いた。やがて9月になり子供たちも小学校へ通い出した。

 そんな9月12日の早朝、臼井重光の所へ信二が体調を崩して帝京大学付属千葉病院に運ばれたと連絡が入った。朝、10時に病院に着くと医師から脳に腫瘍がありうちでは治療できないので国立ガンセンター病院へ連絡して転院してもらう事にしましたが良いですかと聞くので仕方ないですと信一が言った。多分11時頃には着くと思いますと言われた。

 国立ガンセンターへ行き、先生がCTで見た所、脳腫瘍の可能性が高いと言った。意識回復したのでできるだけ早くMRI診断もしますと話した。今日できればやるつもりだと告げた。そして電話が入りMRIの用意ができたと言った40分後には結果が出ると言った。その後、連絡が入り、頭頸部がん、神経膠腫「グリオーマ」と診断された。

 退形成性星細胞腫グレード3と診断され腫瘍摘出手術をする事になった。グリオーマは正常脳に浸潤する形で発育する。また脳組織は部位により重要な働きが局在「機能局在」している。そのため手術による腫瘍の全摘出は多くの場合不可能、残存した腫瘍に対する適切な対処が必要になると説明された。

 放射線療法が必要ですが脳へのダメージを最小限にするため重粒子線治療が選択されますが、費用が高いといわれた。脳脊椎腫瘍の場合は治療回数が多くなり先進医療に入り自己負担金が全部入れると500万円以上かかりますといった。ガン保険に入って入れば、保険でまかなえますと教えてくれた。奥さんに電話で聞くと生命保険に入ってないと答えた。

この話を聞いて臼井信一と重光は困った。そして臼井重光が治療して下さいと、お願いした。わかりましたと言い治療プランと手術の日程が決まったら、また、お知らせしますと連絡先を言うので臼井重光が電話番号とインターネットのメールアドレスを教えた。
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