第45話
文字数 1,236文字
このサイトの目的は、患難時代における主の救いの計画に我々が預かるものである。このサイトに載っている内容は、我々が大学で研究してきた秘密目録である。主イエス・キリストの救いがあなた方にもあるように。アーメン。
「乃夜、こんな感じでいいのか? なんか随分 、怪しい感じになった気がするが」
「大丈夫だよ、匠。大学の研究会なんだから、このくらいで丁度いいと思うよ? 学生のやったことだと思って、普通の人は大目に見てくれるさ」
「そうだといいけどな」
題名と紹介に続く内容は、携挙に備えて、しておいた方がいい、必要な情報が書かれている。
主に、伝えていることは、患難時代の悪魔が仕掛けてくる所業と、その対処方法だった。
天使が第五のラッパを吹き鳴らしたとき、アバドンがテレビを使い、イナゴの大群を送り込む。研究会が確認できた事象は、悪意あるイラストや、文章、声などからイナゴの霊が入るらしい。
これを避けるには、悪意あるテレビの映像を見るのを一切止めること。地上波だけでなく、ゲームやアニメ、本、音楽なんかでも同じ事象が確認された。我々の生活において、娯楽とされる全てのものから影響が入ってくるらしい。
これを獣の像と認定。
それから、その獣の像に息を吹き込んで、ものを言うことができるようにさえし、また、その像を礼拝しない者をことごとく殺すようにさせた……黙示録の13章15節。
この事象に対抗する手段として、善意のある絵、音楽、本、動画に視聴するのを変えることだ。これらのものは影響が少ないらしい。
だから我々クリスチャンはYouTubeなどで、真心を込めた、多くの愛の動画などを上げている。これをすることで、患難時代に悪魔の罠である、悪意ある創作物で埋め尽くされることを回避するものである。
我々、聖書研究会では更なる、黙示録の内容について研究を進めている。
イラストなんかも展示しているので、もしよかったら見に来てほしい。イラストが欲しい方は、メールにてご相談を。
……。
まあ、最初はこんなものだろう。少しずつ編集して、サイトの見栄えもよくしていこう。
「うまく、手伝ってくれる人が現れるといいな」
「期待せずに待っておこう、賢一。裕太もよくやってくれたよ。じゃあ、今日のところはこれで解散かな。お疲れ様、みんな」
「おう、また来週な」
三人は各々、満足して帰っていった。
「乃夜くん……」
「うん? どうしたの星羅さん」
「不安なの……。患難時代が来たら、本当に私たち、生き残れるのかしら」
「大丈夫だよ。僕がきっとみんなを守ってみせる。実は僕は、未来の世界で……」
「え?」
「い、いや、なんでもないんだ」
僕は愛想笑いをふりまく。これで、いいんだ。患難時代の災いの大きさ比べたら、この方法はあまりにも小さなことかもしれない。でも、こうやって一つ、一つのことから始めていければ、きっといつかみんなが気づいてくれる。
それを信じるんだ。
僕は星羅さんの手を繋いだ。
「一緒に帰ろうか」
「ええ」
「乃夜、こんな感じでいいのか? なんか
「大丈夫だよ、匠。大学の研究会なんだから、このくらいで丁度いいと思うよ? 学生のやったことだと思って、普通の人は大目に見てくれるさ」
「そうだといいけどな」
題名と紹介に続く内容は、携挙に備えて、しておいた方がいい、必要な情報が書かれている。
主に、伝えていることは、患難時代の悪魔が仕掛けてくる所業と、その対処方法だった。
天使が第五のラッパを吹き鳴らしたとき、アバドンがテレビを使い、イナゴの大群を送り込む。研究会が確認できた事象は、悪意あるイラストや、文章、声などからイナゴの霊が入るらしい。
これを避けるには、悪意あるテレビの映像を見るのを一切止めること。地上波だけでなく、ゲームやアニメ、本、音楽なんかでも同じ事象が確認された。我々の生活において、娯楽とされる全てのものから影響が入ってくるらしい。
これを獣の像と認定。
それから、その獣の像に息を吹き込んで、ものを言うことができるようにさえし、また、その像を礼拝しない者をことごとく殺すようにさせた……黙示録の13章15節。
この事象に対抗する手段として、善意のある絵、音楽、本、動画に視聴するのを変えることだ。これらのものは影響が少ないらしい。
だから我々クリスチャンはYouTubeなどで、真心を込めた、多くの愛の動画などを上げている。これをすることで、患難時代に悪魔の罠である、悪意ある創作物で埋め尽くされることを回避するものである。
我々、聖書研究会では更なる、黙示録の内容について研究を進めている。
イラストなんかも展示しているので、もしよかったら見に来てほしい。イラストが欲しい方は、メールにてご相談を。
……。
まあ、最初はこんなものだろう。少しずつ編集して、サイトの見栄えもよくしていこう。
「うまく、手伝ってくれる人が現れるといいな」
「期待せずに待っておこう、賢一。裕太もよくやってくれたよ。じゃあ、今日のところはこれで解散かな。お疲れ様、みんな」
「おう、また来週な」
三人は各々、満足して帰っていった。
「乃夜くん……」
「うん? どうしたの星羅さん」
「不安なの……。患難時代が来たら、本当に私たち、生き残れるのかしら」
「大丈夫だよ。僕がきっとみんなを守ってみせる。実は僕は、未来の世界で……」
「え?」
「い、いや、なんでもないんだ」
僕は愛想笑いをふりまく。これで、いいんだ。患難時代の災いの大きさ比べたら、この方法はあまりにも小さなことかもしれない。でも、こうやって一つ、一つのことから始めていければ、きっといつかみんなが気づいてくれる。
それを信じるんだ。
僕は星羅さんの手を繋いだ。
「一緒に帰ろうか」
「ええ」