その11

文字数 403文字

 三国の建前上公式には認められていないが、幾つもの島が、「独立小国家」と言うべき物に成っている。その他にも、人間であれエルフであれドワーフであれ様々なる人々が、何処の国にも属さず住みついている島は、数多く有る。
 海賊達も、居る。
 もっとも、実際に襲って来る事はほぼ無く、大半、予め行う通行料の徴収で生計を、立てている。

 オーク達、ゴブリン達も居る。
 かつては、ドラゴンも居た。
 様々な海の住人達も勿論、居る。

 どの国も海を管理出来ない、安全を保証出来ないのだから、海に出て行く者達は当然、自力で身を守っていくのだった。
 船出していく者達が皆、自力で何とかしなければならないのだから港そのものも又、自主独立でやっていこうとするのが自然な流れで、三国内の港町がそれぞれ「自由市」化していくのも、必然だった。
 ヒナ・リナにしても、ミディ内に有りつつ、ミディからの管理の大半から、独立していた。
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