その8

文字数 346文字

「払いそうだな」

「だな」

 既に二人は、倉庫を離れて歩き出していた。

「何度やっても…うん、好きじゃ無いな、此の仕事は!」

「こんなの、楽しいって奴いるか?」



 「海峡」と呼ばれる程、狭く無い。
 「大海」では無い。

 「北の大陸」と「南の大陸」に挟まれ、繰り返すが「セトの海」は、色々ややこしい。
 「北の大陸」で「セトの海」にほぼ全体、面するのは帝国クー・カザルである。
 「南の大陸」で海に面するのは東西に並ぶ二つの王国で、東側がミディ、西側がエルフの国クー・ラグザである。
 そして、無数の様々な島々…。 
 ミディとクー・ラグザ沿岸には、何者かが手で散らしでもしたかの様に大小数多くの島々が、或いは密集し、或いは距離を置いて、散らばっている。
 「多島海」である。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み