p10
文字数 517文字
「ウソッ、なんで」
「この人、防人部隊 の人だよ。たしか、新種の危険生物を討伐したときに、怪我で除隊したのをニュースで見たよ」
防人部隊 とは、北九州の海岸警備に当たる軍の部隊で、捕食者や新種の危険生物の上陸を退けるなど、危険な任務を遂行する。
「ケガで除隊?」
「この人は軍のスカウトを受けて13歳で入隊、五年も防人部隊 の任に当たった弓の名手リアル那須与一 だよ。そういえば平家物語の勉強した? 今日追試だよね? 」
「もち♪ よっぴいて・・・・・・」
「ひょう♪」
アベイユとバトーの声が弾む。
「違う違う、よっぴいて、ひょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうっ」
「ひょーーーーーーーーーーーーーーーーーーうあははははは! 」
三人の声が楽し気に重なる。
「うははは、ぜーんっぜん! 勉強してなーいっ」
「僕も」
「ウチも」
大丈夫。みんなで潔く冬休みに補修を受けるから。
「アタシも小説書けたらいいのにな」
「ええやん。小説でも短歌でも作詞でも何でも書いたらよろし」
「バンビーナは何を書きたいの? 」
「ベリに対する、アタシのトキメキ? 口から心臓を引っこ抜かれたみたいな? 」
バンビーナの返答に、アベイユとバトーは黙った。
「ちょっと、なんで黙るのっ」
「この人、
「ケガで除隊?」
「この人は軍のスカウトを受けて13歳で入隊、五年も
「もち♪ よっぴいて・・・・・・」
「ひょう♪」
アベイユとバトーの声が弾む。
「違う違う、よっぴいて、ひょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうっ」
「ひょーーーーーーーーーーーーーーーーーーうあははははは! 」
三人の声が楽し気に重なる。
「うははは、ぜーんっぜん! 勉強してなーいっ」
「僕も」
「ウチも」
大丈夫。みんなで潔く冬休みに補修を受けるから。
「アタシも小説書けたらいいのにな」
「ええやん。小説でも短歌でも作詞でも何でも書いたらよろし」
「バンビーナは何を書きたいの? 」
「ベリに対する、アタシのトキメキ? 口から心臓を引っこ抜かれたみたいな? 」
バンビーナの返答に、アベイユとバトーは黙った。
「ちょっと、なんで黙るのっ」