第7話 制限時間は18分!
文字数 1,461文字
三人の少女たちは、時々おしゃべりをはさみながら、レシピ動画を2回繰り返して見た。
三人の少女たちは石けんで手をよく洗い、アルコールで手指を消毒した後、調理台に向かった。
過越の祭りのための酵母を入れない大麦パン
材料(3枚分)
大麦粉 1 1/2カップ(1.5カップ)(石臼で挽いたもの)
水(常温) 1/2カップ
オリーブオイル 大さじ1
古都華が、大きめのフライパンにオリーブオイルを塗り、中火で予熱し始める。
安祈世が水1/2カップを手に持ち、傍らに立つ。
古都華はうなずいて、スマートフォンのタイマーを18分にセットした。
合図を聞くやいなや、安祈世はボウルの中の大麦粉に水をゆっくりと加える。
翠は菜箸を使って、大麦粉と水をかき混ぜ始めた。
翠は菜箸を置き、思いきって、手で生地を混ぜ合わせた。
まだ粘り気がなく、生地がぼろぼろとくずれる。
安祈世はあわててオリーブオイルを大さじ1杯、大麦粉に加えた。
オリーブオイルを手早く混ぜこむと、粉気がなくなり、なめらかな手触りに変わる。
2、3分こねているうちに、生地がきれいな固さのボールになった。