『染み入る想い』
文字数 389文字
最近めっきり寒くなってきたので、そろそろ…と、冬の部屋着に着替える。ふわふわで、お気に入り。身に染みる寒さも、温かさも、どちらも好きな季節が、もう訪れる。
ふと思い立って、1年前に聴いていた曲に触れてみることにした。懐かしいな…なんてのどかな気持ちでいたけど、不意に、あの頃の、深くずっしりとした想いに襲われる。この服で、この曲を聴いて、どうしようもなく抱えていた、あの頃……
確かにあの頃、思い出せる限りでも一番、つらく、苦く、痛かった。無理をするしかなくて、それでもどうにもならなくて、関する全てのことにおいて、心に大きな痕を残した。この痕はきっともう、治らない…いや、治そうなんて思わない。
私は、この気持ちを、死ぬまで忘れない。冬が来るたびに、思い出して、沈んで、遠い記憶にならないように、ずっと自分の一部として抱えてやる…
この部屋着と曲に染み入る想い、一生かけて育ててやる。
ふと思い立って、1年前に聴いていた曲に触れてみることにした。懐かしいな…なんてのどかな気持ちでいたけど、不意に、あの頃の、深くずっしりとした想いに襲われる。この服で、この曲を聴いて、どうしようもなく抱えていた、あの頃……
確かにあの頃、思い出せる限りでも一番、つらく、苦く、痛かった。無理をするしかなくて、それでもどうにもならなくて、関する全てのことにおいて、心に大きな痕を残した。この痕はきっともう、治らない…いや、治そうなんて思わない。
私は、この気持ちを、死ぬまで忘れない。冬が来るたびに、思い出して、沈んで、遠い記憶にならないように、ずっと自分の一部として抱えてやる…
この部屋着と曲に染み入る想い、一生かけて育ててやる。